オラクル、BEA買収案への回答期限を設定

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年10月24日 11時37分

 Oracleは、BEA Systemsに対し、米国時間10月28日までに株主投票を実施する意思を示さないならば、67億ドルの買収提案を取り下げると警告した。

 今回の回答期限設定に当たり、Oracleは23日、BEAとの買収交渉を長引かせることには全く関心がなく、Oracleの提示額を上回る買収案は、どこからも出てきていないという点を指摘した。

 Oracleは、BEAの取締役会に宛てた書簡の中で「22日夜にOracleは、BEA取締役会を代表したビジネスプランニング開発バイスプレジテントのBill Klein氏を通して、1株当たり17ドルというOracleの提示額を、BEA取締役会が改めて拒否したことを伝えられた。9日にOracleが買収を提案して以来、BEA取締役会は当社との協議を一切拒んできた」と述べている。

 Oracleは、BEAに対して、企業合併に合意するよう求めており、この件について、BEAの株主投票で判断を仰ぐようにと促した。BEAの買収案に対する応諾回答期限は、米国太平洋夏時間28日午後5時となっている。

 Oracleは書簡で「1株当たり17ドルというOracleの提示額は寛大なものであり、BEAに対して、1株当たり17ドル以上の提示額は他に出されていない」と述べた。Oracleの提示額は、買収案が発表された9日前日のBEAの終値に21%のプレミアムを乗せたものであることも明記されている。

 しかしながら、BEAは、Oracleの1株当たり17ドルという提示額が、BEAの企業価値を低く評価し過ぎており、Oracleとは「より道理にかなった額を提示するように」交渉する意思があると応じている。現在の提示額による買収総額は、67億ドルに上ることになる。

 BEAは、Oracleに宛てた回答書簡の中で「Oracleが買収案を取り下げる可能性について言及されているものの、BEAとしては、企業価値を非常に低くしか評価していない買収案を受け入れることは、断じてあり得ない。BEA取締役会としては、適正なプロセスが踏まれ、BEAの企業価値を十分に反映した買収案であったとしても応じるつもりはないとまで言明しているのではない。とはいえ、取締役会は株主に対する信託義務を十分に認識しており、適正な行動を取るように努めている」と述べた。

 BEAの株価は、23日の取引開始後に3%下落して、17.98ドルとなった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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