サンフランシスコ発--「Flickr」は本来、写真の共有を目的に考え出されたオンラインサービスだったが、Flickrを傘下に収めたYahooは、写真を画面上で見るだけでなくプリントもしたいと思っている人にとって、使いやすいものにすべく取り組んでいる。
Flickrのプロダクト管理担当ディレクター、Kakul Srivastava氏によると、同サイトは現在、写真選択機能「Organize」のアップグレードに取り組んでおり、複数の写真をより簡単に印刷できるようにする予定だという。今のところ、写真を印刷したい場合はウェブページから対象を1枚ずつ選び出す必要があり、やっているうちにすぐに面倒になる。
サンフランシスコで開催された「Web 2.0 Summit」で、Srivastava氏は米国時間10月18日に取材に応え、「(Organizeのアップグレードは)だいたい1週間後に実現するはずだ」と語った。Flickrはまた、サービスをより使いやすくするために、サイトのジオタグ機能(geotag。写真が撮影された位置情報に関するタグ)をアップグレードする計画も明らかにした。
Flickrはさらに、写真印刷を「より面白いもの」にして、「Kodakの4×6インチ(約10×15センチ)のプリントが登場して以来」の新たな可能性を拡大すべく努力している、とSrivastava氏は述べた。フォトキューブ(各面に写真を印刷した立方体の箱)やフォトブックを作成する新機能が、コンピュータおよびプリンタメーカーのHewlett-Packard(HP)との提携により実現する予定で、この計画についてはHPがWeb 2.0 Summitで発表した。
Flickrのこれまでの印刷機能は、後から考えた継ぎ足しのような印象を受ける。かつて「Yahoo Photos」は共有より印刷を重視していたが、それが閉鎖され多くのユーザーがFlickrへと移行している中、印刷機能を改善するのは賢明と言える。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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