インターネット調査会社ComScoreによると、Facebookへのユニークビジット数が89%も増加したという。2006年5月から2007年5月までの間に、同サイトへのユニークビジター数は1400万人から2660万人へ増加している。
同サイトにおけるユーザーあたりの平均滞在時間も138分から186分へと35%増加し、閲覧ページ数は6530ページから15841ページと143%増加した。この増加は、Facebookが2006年秋に「門戸開放」を決定し、企業または大学の電子メールアドレスがなくても同サイトにアクセス可能としたことに起因する。
ComScoreの統計結果によると、増加したのは主に18〜24歳以外の年齢層だった。おそらくそれは18〜24歳の層はすでにFacebookアカウントを所有していたからであるという。18〜24歳の年齢層のトラフィック増加率は38%。38%でもかなりの増加だが、他の年齢層と比較すると小さい。
Facebookへのトラフィックは、12〜17歳の年齢層で149%、25〜34歳の年齢層で181%増加した。35歳以上の年齢層では、「大学生のためのサイト」という長年のFacebookに対する認識にもかかわらず、2006年5月から2007年5月までの間にトラフィックは98%増加した。
インターネット調査に関しては、その統計結果はまだ(あまり)信用できるものではないと思ったほうがよい。業界では、どの統計手法が最良であるかについてまた結論が出ておらず、ComScoreを含む多くのウェブ統計企業らはここ数カ月にさまざまな批判を浴びている。
しかしComScoreによるFacebookに関する統計結果を疑う人はいないだろう。実際のところ、この結果はそれほど驚くべきものではない。Facebookがこの1年間で、大学生向けの時間潰しのツールから、注目すべきサイトへと進化していることは誰もが認めている。Mark Zuckerberg氏が創設した同社は、最初はハーバード大学など優秀な大学数校に使用を限定することにより、誰もがうらやむ神秘的なオンラインサイトとして自社を確立し、その後徐々に他の大学へ、そして企業へと範囲を拡大していき、最後に現在の「オープンな」モデルへと発展した。Facebookが急速に成長していることはよく知られた事実であり、これらの統計結果はその事実を裏付けるものにすぎない。
今後、Facebookの新しいプラットフォーム戦略が、その成長とユーザー層にどのような影響を与えたかが明らかになってくると、さらに興味深い統計結果が示されることになるだろう。
確かな統計結果があるわけではないが、2007年5月終わりに発表された「Facebook Platform」により、ソーシャルネットワークに好意的な噂が流れ、その技術的な信用性が高まってから、初めてソーシャルネットワークを利用し出したという「専門職」または「技術職」の友人が多い、という人々の話を筆者はよく耳にする。今後はこれに関してさらなる統計結果が示されるのではないかと思われる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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