シアトルにオリンピックがやってくる。いくつもの国から、多数の競技者が集い、代表国の名誉を賭けて対戦する。
もちろん、これは「本物の」オリンピックではない。第7回「World Cyber Games」(WCG)決勝大会が米国時間10月3日に開催される。これは、世界最大規模のビデオゲーム大会であり、多くのゲーマーが世界で最も重要な大会と評価している。
故郷の米国を代表し、決勝大会でプレーするGeoff Robinson氏は「とても誇らしく感じている。米国予選に参戦することが大きな目標だったけど、なんと予選で勝ててしまったんだ。もうこれで十分に満足している。米国を代表して戦えるなんて、とても幸せだ」と語っている。
WCG参加各国は、2007年に入ってから国内予選大会を開催した。米国代表チームは、9月にフロリダ州オーランドで開催された3日間の大会で決定している。
韓国、ジャマイカ、ポーランド、フランス、ドイツ、日本、カザフスタンなど74カ国から、700人以上のゲーマーが参加する。出場者は、過去最高の12タイトルのゲームで競い合うことになる。2006年では8タイトルだった。WCG主催者によれば、4タイトルはXbox 360向けのゲームで、残る8タイトルはPC向けゲームだという。
ゲームタイトルは、「StarCraft: Brood War」「Half-Life: Counter-Strike」「FIFA Soccer '07」「Need for Speed Carbon」「Gears of War」が含まれている。WCGのサイトを訪れた50万人を対象にした調査結果と、スポンサーやゲームパブリッシャーの要望を反映して、ゲームタイトルの選考が決定した。
スポンサーは、詳細な金額は明らかにされていないものの、大会開催に要するコストを支払うと同時に、50万ドルに上る賞金も負担する。
WCGは2001年に始まった。米国でグランドファイナルが開催されるのは、2004年にサンフランシスコで開かれて以来、今回が2度目となる。ビデオゲーム大会は数多くあるものの、ゲーマーはWCGを、数あるゲーム大会の中でも決定的な大会とみなしている。
ペンシルベニア州バーズボーロ出身のRobert Ireyさん(20歳)は「ビデオゲーム界のオリンピックのようなものだ。われわれはみんなとてもわくわくしている。(シアトルまで)待ちきれない」と話す。同氏は米国チームとしてCounter-Strikeでプレーする予定。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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