われわれのデータによれば、われわれのユーザー数のシェアは検索のシェアよりも高く、彼らは複数の検索エンジンを使っています。ですから、これは基本的にユーザーに乗り換えさせるという問題ではありません。製品と体験に彼らの検索の高いシェアを得られるだけの説得力を持たせられるかどうかということです。
ですから、そのコメントは受け入れるとしても、わたしからの唯一の反論は、それは考え方の問題であり、われわれはこの競争に4年間参加しており、良い経験を提供でき、差別化できるところへ到達しようとしているということです。われわれは昨年のリリースでかなり良いところまで来ていて競争は可能だと感じており、今年はもっといいところまでいけるでしょう。
もう1つ言うとすれば、われわれのMSNのネットワークについてです。これは7000万人のユーザーの話であり、MSNには1カ月あたり5億のユニークユーザーがあります。われわれのネットワークの中でも、もしわれわれの製品と提供できる体験が向上すれば、ユーザーはおそらくGoogle.comとタイプすることはないでしょう。このように、別のチャンスもあるわけです。
トラフィックを見ると、われわれのところで検索を行い、その結果を捨てて他のところへ行くユーザーが見受けられます。このことから、もしわれわれの検索エンジンがユーザーの探しているものを見つけられる場所を提供できれば、彼らはどんどん戻ってくるだろうと感じています。
そして、ショッピング、エンターテインメント、地域検索、健康分野の検索については、われわれはより差別化された経験を持ち、一般的なウェブ検索にかなり上乗せできるようになるでしょう。
結局は市場シェアが重要な指標になるだろうと思います。1年後には、MSNの持つ7000万人のユーザー、そして5億のユニークユーザーが、MSNでより多くの検索を行っているだろうと思います。
今年の秋に優先順位の高いものは、MSNのネットワークです。われわれのサイトで検索を行う顧客の口コミと満足度が重要な要素になるでしょう。
その通りです。われわれの検索で提供できる体験のコアについては、現在のユーザーに対して訴えかけるものにしたいと思っており、また一部の関心の高い領域で、高い価値と差別化を示していきたいと考えています。
そうです。今回のコアとなる部分の改良とモバイル検索、画像、動画、ショッピング、健康分野、エンターテインメント分野の検索において差別化を提供する機能は、遅れを取り戻すのに加えて差別化された機能を提供するもので、今挙げられたユーザーがわれわれの検索エンジンで検索する機会を増やすでしょう。
わたしは、コアについてもわれわれがかなりよい結果を出せる種類の検索があると考えていますし、それについては、地味な努力を続けていくと述べておきます。また、既に述べたとおりこれは続いていくゲームであり、われわれは自信を持っています。
業界のリーダーであり自分たちよりもずっと以前から事業を始めている企業に追いついたという事実は、われわれがより良いものを提供できるという望みを与えるものです。しかし、そうでなければシェア1位は得られないのでしょうか。わたしはそうは思いません。その1つの理由は、われわれがシェアを拡大できると証明したからです。
われわれが過去にシェアを失ったことはここでは忘れましょう。Live Clubでユーザーとの深い関係をつくることについてできたことを考え、われわれの持つ差別化された機能とコアに対する追加機能を考えれば、より多くのシェアを得られるはずだと考えています。
追いつくことができれば、すぐにナンバー1になれるのでしょうか?それは大いに議論の余地があります。しかし同時に、7000万人のユーザーと500万人のユーザー、そして彼らに他の検索エンジンよりもよい体験を提供できることを考えれば、現在われわれがいる位置よりもよい成績が残せると信じています。
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