MaddenのFamily Playモードを試してもらえればわかるのですが、これは消費者を意識したもので、Wiiのコントローラーを活用するというものとは少し違うものです。このモードでは年配の人がプレイしやすいように、ヌンチャクを外すことができます。両手での操作は、わたし自身も含めて多くの人には見た目よりも難しいのです。
Family Playは、Wiiリモコンだけに集中していれば、CPUがプレイヤーのために多くの仕事をしてくれます。われわれはWiiのユーザーをXbox 360やPS3のユーザーとは違う形で見ており、彼らのためにゲームを調整しています。同時に、ヌンチャクとリモコンを両手に持つことで、最大限の経験をすることもできます。
今話に出た状況は、BioShockが変えようとしていると思います。NPDの8月の数字が出れば、見方は変わると思いますね。ただ、それでもサードパーティが困難な状況にあるのは変わりません。すべてのゲーム機メーカーは、ファーストパーティのレベルでのイノベーションに必要なもののバランスを取ろうとしており、それはゲーム機メーカーの役割でもあります。つまり、サードパーティがやりたいとは思わないかもしれないところへ行くということです。
われわれの場合は、自分たちをすべてのゲーム機のスポーツゲームブランドのファーストパーティだと見ています。われわれのゲームはWii Sportsと競合しますし、ソニーもファーストパティのスポーツゲームを持っています。Microsoftは持っていません。しかし、3つのゲーム機すべてについて、ユーザーがスポーツゲームを思い浮かべるときは、ゲーム機メーカーのものではなく、EAを先に思い浮かべるでしょう。
われわれの仕事は、サードパーティであるにも関わらず、3つのゲーム機すべてでファーストパティのスポーツゲームパブリッシャーであることです。そして、EA Sportsは、セガのメガドライブの時代にまでさかのぼる非常に長い間、この仕事を非常にうまくこなしていると思います。EA Sportsはメガドライブの有力パブリッシャーでした。
その意見はわかりますが、そうはなっていません。今年、Maddenのレビュー得点は最高のものを獲得しましたし、過去4年間についてはどうでしょうか。Microsoftから来たわたしがMで始まる言葉をいうのははばかられますが、われわれが消費者を満足させ続けているのは、NFLと独占契約を結んでいるからではありません。ゲーム体験にイノベーションを起こしているからです。そうでなければ、ユーザーはただ肩をすくめて背を向けてしまうでしょう。
しかし、そういう批判があることは理解しています。その批判は、この契約が2年前に行われたときによく聞かれました。最近ではあまり聞かなくなっています。もし製品に説得力があり、競争力があり、毎年革新を進めていけば、ユーザーは「これこそMaddenだ」と言ってくれます。そして、われわれは新鮮な体験を提供し続けるという自分たちの仕事をやっていると考えています。
むしろこれで十分かどうか自信がありません。米国のNational Football Leagueに対する欲求には限りがありません。世界のスポーツブランドを見渡しても、NFLは最大のスポーツブランドの1つだと思います。同時に、われわれはESPN(米国のスポーツ専門テレビ局)と連携しており、放送でのスポーツの体験と、バーチャルな意味でプレイするスポーツの体験との境界について、ESPNはわれわれを後押ししており、われわれもまた彼らを後押ししています。
われわれは、自分たちが十分興味を引いていなくて、NFLのゲームをプレイしたことのない人がまだ多くいると思っています。Wii Fitは、われわれがまだ使い方を会得しようとしている最中のものとして捉えることができるかもしれません。これは、NFL体験を多くの違った形で与えてくれる、未知のチャンスだと考えています。
ですから、ライセンスを拡張しすぎているとは全く思いません。実際、今はまだMaddenを買おうとしない多くの人たちにもNFL体験を提供する方法を模索している最中なのです。
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