Microsoftのインタラクティブエンターテインメント担当コーポレートバイスプレジデントであるPeter Moore氏が同社を離れ、ゲームパブリッシャーであるElectronic Arts(EA)のスポーツ部門担当プレジデントに就任するというニュースがすでに、報道(やブログ)をにぎわしていることだろう。EAの関係者はCNET News.comに対し、記者会見の予定はないが、リリースを発信したことを認めた(このニュースを最初に報じたKotakuに現在掲載されている)。
ゲーム機業界における最近の大きな幹部交代は、これだけではない。「PlayStationの父」こと久夛良木健氏が2007年4月に退任を発表したことは有名である。しかし今回のMoore氏の転職のタイミングは注目に値する。同氏は「Halo 3」など、「Xbox」と「Games for Windows」の主要タイトルのリリースのめどがたったこの時期に退職する予定だ。実質上、同氏は自由の身である。
さらに興味深いことに、Halo 3は先週の「E3 Business and Media Summit」において、間違いなくMicrosoftのやや大げさな発表イベントの話題の中心であったにもかかわらず、プロフットボールチームであるNew Orleans Saintsでランニングバックを務めるReggie Bush氏が登場してゲームのデモをするなど、Moore氏はEA Sportsのタイトル「Madden NFL 2008」をかなり宣伝していた(ただしBush氏とともに壇上に上がったのは、Moore氏ではなくMicrosoftのグローバルマーケティング担当コーポレートバイスプレジデントであるJeff Bell氏であった)。確かに、本件に関してはMicrosoftとEAは提携関係にあるため、これはXboxの宣伝でもあったわけだが、EA Sportsに関する話題が強調されていた。
CNETのある記者は、Moore氏は「記者らには自分のスピーチの前半部分だけを話し、残りは『XBOX Live』マーケットプレイスにて400マイクロソフトポイントで視聴するようにと述べた」にちがいないなどと皮肉を言っていた。Moore氏は、「Grand Theft Auto 4」と「Halo 2」のタトゥを入れていることでもいくらか有名になっている。同氏がEA Sportsに値する何らかのタトゥを追加するかどうかについてはまだ明らかになっていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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