また、「It's Showtime」と銘打たれた2006年の9月のイベントの直前から、iPodのファンがずっと求めているワイドスクリーンを備えた真のビデオプレーヤーが、ようやくAppleから登場することになる。いろいろ言っても、モバイル・エンターテインメントこそがiPodのスイートスポットなのだ。
ただし、ここまでの急激な変化をAppleがまだ望んでいない可能性は十分にある。Jobs氏はシンプルさと美しさを重んじる人物で、iPodの魅力の大部分は、1つ(もしくは2、3)のことを、見事にこなしているところにあるからだ。
そうだとしても、Mac OS Xを搭載する新しいiPodは、モバイルコンピュータのあるべき進化の方向性を業界や消費者に示すような、魅力的なデバイスである可能性はある。Ultra-Mobile PC(UMPC)のように、出だしにつまづくことは避けるはずだ。UMPCは、バッテリを食うPC向けOSを採用し、ポケットには入らないサイズで、1000ドル近い価格だったことが災いし、消費者からは(よく言って)生ぬるい関心しか集められていない。
ソニーの「PlayStation Portable」(PSP)やArchosの動画プレーヤーなど、同じようなことをやろうとしている機器はほかにもある。しかし、iPodは四半期で1000万台以上、2006年のクリスマスシーズンには約2100万台もの販売実績を記録している。このように、Appleは地球上で最も幅広く利用されている手のひらサイズのガジェットとして、iPodを定着させた実績がある。
iPodが小さなコンピュータ並みの機能を持つようになったとしたら、果たしてどうなるのだろうか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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