Dellが米国時間8月30日、2008年度第2四半期の暫定決算を発表し、アナリストの予想を上回った。しかし、同社は、同社幹部や投資家、メディアなどが参加する電話会議を今回も開催しなかった。
同社は、会計問題に関する社内調査のため、これまで6四半期の決算報告と前年の通期決算報告を米証券取引委員会(SEC)に提出できなかった。この社内調査は2007年8月に完了し、同社の会計担当者が、ウォール街の予想と同じかそれ以上となるように、2003年までさかのぼり恒常的に四半期決算の数字を不正操作していたことが明らかになった。さらに、SECによる調査が、現在も続いている。
Dellは、SECへの書類提出の遅れを11月第1週までに取り戻す予定だと発表した。NASDAQが先週、11月12日までに書類をまとめなければ上場を廃止すると、Dellに通知している。
Dellは次の決算報告を11月29日に発表し、投資家やメディアによる質疑応答も予定通り行うという。
同社の第2四半期決算は堅調だった。同社は暫定売り上げを148億ドル、1株あたり利益を32セントと発表した。サーバが依然として強く、売り上げの16億ドルを占める。
GartnerによるとDellは、PC分野の世界シェアをHewlett-Packardに奪われる状況が続いているという。米国でのPC出荷台数は依然第1位だが、出荷台数の伸びは前年比で11%鈍化している。
同社関係者は、ノートPC「Inspiron」および「XPS 1330」の未出荷分の注文が遅れる原因になっている塗装問題がいつ解決されるのかについて、詳細を明らかにしなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス