iMacのラインアップは17インチがなくなり、20インチ、24インチの2モデル展開となってスタートした。自宅でそれまで使っていたiMac G5 17"と比較した写真を載せておくが、その大きさの違いには驚かされる。しかし側面から見ると、厚みは変わらないか、薄くなった印象すら覚える。24インチモデルの設置サイズは、高さ52.0cm、幅56.9cm、奥行き20.7 cm、重量は11.5kg、ディスプレイの表示1920×1200(アスペクト比16:10)となっており、HD映像の視聴や編集にも拡張なしで対応できる明るいディスプレイだ。
搭載されるプロセッサとメモリはIntel Core 2 Duoに1Gバイトメモリが組み合わされる。20インチには2.0GHzもしくは2.4GHz、24インチには2.4GHz。24インチモデルにはさらに、Intel Core 2 Extreme 2.8GHzに2Gバイトメモリのホットヴァージョンが用意される。20インチ2.4GHzモデルは250Gバイトハードディスクが、それ以外には320Gバイトハードディスクがデフォルトで用意される。オンラインのApple Storeでは、メモリで4Gバイトまで、ハードディスクは1TBまでカスタマイズできる。
これらを包み込むボディのデザインはどうだろう。前面はアルミニウムとガラス、ディスプレイの回りを黒く取り囲んだデザインが印象的だ。足もアルミニウム。背面は黒い湾曲したプラスティック素材になっており、ポート類と電源ボタンが用意されている。どことなく古いレトロなブラウン管テレビを想起させるデザインが上手い。ちなみにポート類にはFireWire 800が追加されたことで、外部ストレージなどの高速なアクセスが約束される。
先代からiMacはiPodが専用のDockに差し込まれて立っている姿をモチーフして作られたという。そのためiPodと同じように、「白」「透明感」「スマート」というイメージがアイデンティティだった。どちらかというと女性的で、かわいさを残しているデザインであった。しかしながら今回の新しいiMacはそれらの定着しかけたイメージを捨て去り、「黒」「金属」「ソリッド」という新しい、男性的なアイデンティティを纏った。
アルミニウムの平面、そこに開けられた細かい穴による、金属の素材感を打ち出している。これはタワー型マシンであるMac Pro、それとベストマッチなモニターと言えるCinema Display、プロ用ノートマシンのMacBook Proなどを想起させるし、2007年10月にリリースがアナウンスされているMac OS X 10.5 Leopardの広告のようなクールさを踏襲している。またアルミニウムとガラス、プラスティックの素材構成に変更したことで、リサイクルにも有利になったとしている。
机の上に置くと、巨大な板が宙に浮いていて、視界をすべて覆う。ほぼ同じサイズのCinema Display 23"よりもiMac 24"の方が、アルミのベロの部分がディスプレイの下にあるため、画面の位置は高めになる。Cinema Displayはどちらかというと見下ろす格好になるが、iMacはまっすぐ正面を見る感じで、どちらかというとiMacの方が、視線の移動や首の向きを変えたりするアクションも含めて、自然な姿勢でディスプレイを見ることができる。
ディスプレイ中央の上部にはおなじみにiSightカメラが埋め込まれており、640×480ピクセルの静止画を撮影したり、iChatやSkypeなどのビデオチャットを楽しむ際にもなんの追加アクセサリも必要なく対応できる。これまでマイクはiSightカメラを挟んで、緑色のインジケータと対称の位置に置かれていたが、今度のiMacは筐体の上面に移動している。マイクの開口部はスパイスの瓶のふたのような8個の丸い穴になっており、見つけるのに苦労するほど小さいが、可愛らしい加工がなされている。
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