今回の新しいiMacは、筐体の素材の変更に合わせてキーボードもとても尖ったイメージへ変わり、デザインの進化が大きく取りざたされることになるだろう。また先代のiMacが登場して以来PCの筐体の色として採用が増えていた透明感ある白に変わって、アルミと黒、というシンプルな構成のプロダクトがトレンドを巻き起こすことも考えられる。しかしいざマシンを触ってみると、実はデザインが変更されたなかったマウスによる操作の進化には目を見張る。
今までマウス操作は、どこでクリックするか? と言うことが重要であり、次いでどこからどこへドラッグするか? と言うことが重要だった。そのため画面にはクリックするためのボタンが配置され、ドラッグするオブジェクトとドラッグ先の領域が用意され、マウスによる使い勝手がデザインされてきた。しかし新しいiLife '08を使っていると、マウスのボタンを使わないで意味をなす機会が増えたことに驚かされる。つまり、マウスでなぞることに機能が割り当てられているのだ。
たとえばiPhotoのイベントリストのページでは、イベントのカバーページに設定されている写真をなぞると、中に入っている写真が高速でスクロールして、中にどんな写真が納められているか、イベント毎の表示に移行しなくてもサムネイルを見ることができる。またiMovieでは、ライブラリやタイムラインに並べられているビデオクリップをなぞれば、その映像と音声がマウスの動きに応じてプレビューされ、編集点を探すのに役立つ。
このような何気ない使い勝手は、今までのカーソルをクリックしながら編集をしていく作業に比べて時間の短縮になるし、何より触っていて楽しい。iMacがある生活は、コンピュータをより使いこなしているという満足感とともに、増えていく自作のコンテンツ作品によって彩られるモノになる。このことは、たった5日間つきあっただけでも、にじむように感じ取ることができるし、さまざまなイベントが待ち受けている1カ月、半年、1年のつきあいを考えると、ワクワクして待ち遠しくもなってくるだろう。
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