録画番組だけでなく、WMV(Windows Media Video)形式の動画フェイルの再生が可能。80Gバイトという容量を活かして、録画番組を保存すれば、モバイルシアターの完成だ。
ただし残念なことに本機が対応する動画ファイルはWMVのみで、MPEGなどの動画ファイルには対応していない。WMV以外の動画ファイルを再生するには、Windows Media Playerを使って動画変換を行うか、フリーウエアなどを使ってWMV形式に変換しなければならない。
動画変換は都度、変換時間が必要なので不便だ。一部のテレビパソコンは録画時にWMV形式で録画ファイルを作成することができるので、それを有効に活用するのが最善策だろう。できればMPEG4などの動画ファイルや、MPEG-2を直接再生できればより使い勝手は向上しただろう。80Gバイトという、魅力的な容量を備えるだけに、実に残念な仕様だ。
次に音楽プレーヤー機能をチェックしてみよう。対応する音楽ファイルはWMA、WAVとMP3そして高音質のWMA 9 Losslessにも対応する。パソコンから音楽を転送するにはWindows Media Player 11を使用する。また有料の定額式音楽ダウンロードサービス「ナップスター」に加入すれば月額1980円で登録曲を好きなだけ聞ける。ナップスターは音質こそいまひとつだが、洋楽のラインアップが充実するので、好きな向きにはオススメしたいサービスだ。
gigabeat V801の音質を付属ヘッドフォンでテストしたところ、ヌケのよいスッキリした音で好感が持てた。本機には音楽ファイルの記録時にカットされた音楽データの高域部分を、WMA、MP3などの圧縮した音楽データから予測して作り出する再生技術H2C(High order Harmonics Compensation)が搭載されている。
この機能によりトランペットの高音部やシンバルなどの金属的な音の再現性が際だっている印象を受けた。残念だったのはチープなイコライザー機能だ。あらかじめアコースティック、クラシック、エレクトロニック、ヒップホップ、ジャズ、ポップ、ロックなどが用意されているが、マニュアルでの調整は行えない。好みに合わせて音色を変えたい場合など、かゆいところにてが届かないもどかしさを受けた。また付属ヘッドフォンは音漏れが多いので電車などでの利用時は注意したい。
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