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Web 2.0スタイルのツールが変革する大学の教育現場 - (page 3)

文:Candace Lombardi(CNET News.com)
翻訳校正:株式会社アークコミュニケーションズ、大久保崇子、國分真人
2007年08月09日 20時16分
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 「レポートを提出するときに、『これが私たちのグループで作成したレポートです。一番貢献したのは私ですが』と一言付け加える学生はどの学期にも必ず1人はいる。そう言われても、異端審問でもしない限り真実を確かめる手段はない。ところがウィキを使えば、どの学生が一番貢献し、誰が何もしなかったかをチェックできる」

 Blackburn氏によると、ユーザーフレンドリなマルチメディア通信サーバも、IT関連サポートを必要としない一部のユーザーを対象に、教育関係のさまざまな媒体のアップロードと配布を効率化する目的で利用されている。

 教授たちは著作権者からの許可を得たうえで、映画や語学レッスンなどのコンテンツを大学のサーバに投稿している。これらのコンテンツには、教授から指定された一部の学生がストリーミング形式でアクセスできる。コンテンツファイルは学期末にサーバから自動的に削除される。

 テキサスA&M大学では、必須科目であるパブリックスピーキング(話し方)の授業で学士課程の学生がクラス全員の前に立ってスピーチしなければならないのは以前と同じだが、最新技術の導入によって精神的な負担が多少軽減されている。クラス全員の前で1人の学生を批評する代わりに、学生のスピーチを録画した動画が学生本人と教授しかアクセスできないかたちでサーバにアップロードされるようになったからだ。学生はこの動画を閲覧してから自己批評を提出し、教授は非公開の批評を学生に送信する。

 大学では教授による利用や授業目的以外にも、さまざまな状況でツールを活用している。例えば学生には、クラブ活動やグループ、政治キャンペーンなどに関連したウェブサイト、RSSフィード、ブログ、ポッドキャスト、動画、ディスカッションボード、電子メールグループを作成するためのサーバ領域が与えられている。

 また、「Second Life」の存在も忘れてはならない。テキサスA&M大学のレクリエーション・公園・観光科学部では2007年の春学期に、自然保護官向け演習シナリオの実践にSecond Lifeのバーチャルワールドを初めて導入した。

 現在Second Lifeは教授や講師による評価の最中であり、去る5月には1800人がバーチャルカンファレンスで集まって教育現場でのベストプラクティスについて意見を交換した。

 評判の良いSecond Lifeは、オンライン学位取得プログラムを重要な収入源としている大学から特に高い感心を集めている。

 教育学の修士課程をオンラインで教えるウォールデン大学のKevin Jarrett氏は、Second Lifeの教育的な潜在価値を6カ月かけて研究するための助成金1万ドルを獲得した。

 「ディスカッションボードやウィキ、ブログを閲覧することと、クラスメートとともに3D環境に物理的に参加することはまったく別の話だ。後者の方が学生の関与を促し、自分の存在意識を高めることができる」とJarrett氏は語る。

 ドレクセル大学のSecond Life委員会に所属するHartman氏によると、同大学の存在価値がマーケティングツールである状態は当面続くが、わずか3年後にはバーチャルワールドの講義を実現できるという。

 「数年前のハイブリッド車と自動車業界がそうであったように、ハイブリッド車を今作り始めることが大切だ。3年待っていたら時勢に乗り遅れてしまう。(ハイブリッド車に相当するバーチャルクラスは)現在はプロトタイプとして開発しているが、それを今日持ち出してレースに参加しようとは考えていない」(Hartman氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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