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端末を実際に手に取ってみると、縦117mm×横59.5mm、厚さ21.5mmという予備知識から想像していたよりは小さく感じて好印象だ。閉じた状態のP900iと比べると厚さは薄く、大きさは一回り大きい。全体的にラウンドフォルムで、特に下半分はスリムなのでズボンの後ろのポケットにも入れやすいし、上着のポケットに入れてもパンパンになるということもない。
ディスプレイ部分は約2.9インチの透過反射型TFTタッチパネル液晶だが、画面の解像度が208×320ドット、65,536色表示と、大きさのわりに期待していたほどは広く感じない。ソフトキーボードや電話の発信画面など操作上はまったく問題ないのだが、240×320ドットのQVGA液晶があたりまえの携帯端末にあっては、逆に少し物足りない。
この大型画面では、携帯電話向けのWebサイトだけでなく、普段PCから見ているページもフルブラウジングできるのが売りだが、レイアウトが大きく崩れることもあって常にPC向けページを快適に利用できるわけではない。ただ、「どうしてもあの情報にアクセスしたい」「携帯には対応していないあのWebメールが確認したい」という場面は発生するもので、そういった場合に情報にアクセスできるかどうかの差は大きい。
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画面の操作はタッチパネルをスタイラスや指で直接画面をタップするか、本体下部のナビゲーションキーを利用する。ソフトキーボードの操作やメモの記入にはスタイラスが必要だが、ディスプレイの大きさ自体は十分なので、発信画面では直接指でタップしても押し間違えることは少ない。ぱっと見使いづらそうな金属製の伸縮式スタイラスは、慣れると見た目よりはずっと使いやすく、通常利用には十分だ。逆に、ナビゲーションキーは少々固くて使いづらいため、ゲームで利用するときなど細かい作業の際にはあまり向いていない。
画面をタップしてから各機能を起動したり、電話帳を表示したりするなどの反応速度はストレスなく行えるが、文字入力の際にソフトキーボードを表示する時は多少もたつく。この文字入力に関しては、携帯端末と同じようにひとつのキーに複数の文字が割り当てられている間接入力方式のほか、50音やアルファベットが配列されたキーボードから直接入力する方式、そして手書き入力がある。手書き入力の認識精度は一般的なPDAほど高くないので、急いでメモを取りたいときなどには便利だが、普段はキーボードや間接入力方式の方がストレスなく使えるだろう。
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