無線LANが使えるPDAライクな携帯端末 ビジネスFOMA M1000 - (page 2)

NTTドコモ
内容:今年7月に発売された“ビジネスFOMA”シリーズの新機種「M1000」。PC向けのWebサイトをフルブラウズできるほか、OutlookなどPCのアプリケーションともシンクロできるのが特徴だ。無線LANへも対応しており、機能的にもその大きさ的にも第一印象は“通話できるPDA”といった感じだ。今回は、この変わり種携帯端末をレビューしてみたい。

無線LANは快適、パケット通信はヒヤヒヤ

無線LANはあらかじめよく行く場所のプロファイルを設定しておく (クリックすると拡大できます

M1000向けサイトならデータも軽く、便利

 M1000の特徴のひとつが、ノートパソコンなどでスタンダードの「IEEE802.11b」に対応していることだ。最大11Mbpsの通信速度を持つIEEE802.11bなら、Webブラウズやメールの送受信も快適。定額制の公衆無線LANスポットを利用したり、自宅や会社のアクセスポイントを利用したりすれば、パケット通信料がかからないのもうれしいところだ。[ランチャー]→[コントロールパネル]→[ネットワーク設定]であらかじめよく行く場所のプロファイルを設定しておけば、切り替えもラクに行える。

 残念ながらM1000はiモードに対応していないため、iモードメールや有料のオフィシャルサイトは閲覧できない。ただし、iモードメールに関してはドコモの接続サービス「mopera U」の提供する月額定額525円(税込)の「U スタンダードコース」を利用することでほぼ同等の使い方ができる。また、ショートメッセージも利用できるので(FOMAユーザー同士に限られるが)これを利用することも可能だ。

 また、このmopera Uの「U スタンダードコース」とあわせて使いたいのがオプションの『U「公衆無線LAN」コース』月額定額525円(税込)だ。ドコモの既存無線アクセスポイントサービス「Mzone」とほぼ同一のエリアで公衆無線LANが利用できる。Mzoneが月額定額2,100円(税込)なのと比較すると、月額定額1,050円(Uスタンダード契約+オプション)と格安だ。

 上記の無線LANアクセスポイントや公衆無線LANが利用できないときは、mopera Uにパケット通信で接続することになる。この場合は、パケット通信の定額プランが設定されておらず従量制のため、PC用の画像の多いホームページを閲覧するときはヒヤヒヤだ。「FOMA M1000活用サイト」から入手できる「WEB一括取得ツール」を使ってまとめてページをダウンロードしておきオフライン閲覧するなど、なるべく無線LANスポットを有効活用する必要があるだろう。

VPN接続でオフィスのメールも受信

 M1000はPOP・IMAPのメール受信に対応。mopera Uに限らず、FOMAに対応した一般プロバイダのアクセスポイントに接続してメール受信することができる。受信したメールに添付されたMicrosoft Word、Excel、PowerPoint、Adobe PDFの閲覧も可能なほか、ZIPファイルの展開もできるので、外出先でビジネスメールをチェックしなければならない場合にも対応できる場面は多い。

 M1000には背面に122万画素のカメラが、正面に30万画素のカメラも搭載しているが、無線LANアクセスポイントに接続している状態なら、パケット代も気にならないので撮影した写真もメール添付して送りやすい。

 また、企業などでセキュリティ上VPN経由でのみメールの読み書きが可能な場合も、M1000に搭載されている「movianVPN」を利用して対応のゲートウェイサーバーにVPN接続できる。オフィスの社内LANにVPN接続できるかどうかが購入の判断基準になる場合も多いだろう。

Outlookとシンクロ可能。MP3プレーヤーとしても使える

音楽ファイルを外部メディア(TransFlash)にコピーすれば再生可能 (クリックすると拡大できます

スケジュールやメールのシンクロは付属ソフトの「Motorola Desktop Suite」で行う (クリックすると拡大できます

 M1000とPCは、付属のケーブルでUSB接続する。データのバックアップや復元、M1000用のソフトウェアのインストールができるほか、スケジュール、メール、電話帳の同期が行える。スケジューラやアドレス帳にMicrosoft OutlookやLotus Notes 5.0/6.0、Lotus Organizer 5.0/6.0などを利用しているなら、ぜひシンクロさせて使いたい。ケータイとPCでデータを一元化できるという意味では大変便利だ。

 また、M1000はMP3やWMAなど9種類の音楽ファイルの再生や、3GPPやMP4などの4種類の動画ファイルの再生に対応。付属の外部メモリ「TransFlash」へDesktop Suiteでファイル転送したり、TransFlashメモリカードアダプタに装着してSDカードスロットへ直接コピーしたりもできる。

 また、添付のメモリ容量は32MBと少ないが、256MBのTransFlashでも市場価格は6,000円程度。メディアを買い換え、ヘッドホンを利用すればMP3プレイヤーとしても十分使えるだろう。ただしiTunesなどアプリケーションから転送することはできないほか、著作権保護機能付きの音楽ファイルの再生もいまのところサポートされていない。このほかボイスレコーダー機能も搭載している。

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