クイックサンとロボットライフ21は7月24日、障害者や高齢者向けの“ロボットブラウザ”を共同開発し、プロトタイプを完成させたと発表した。
今回開発されたロボットブラウザは、クイックサンが特許出願中のナンバリングブラウザ技術と、ロボットライフ21のコミュニケーションロボット技術を融合して実現したシステム。同システムで、従来、キーボードでの文字入力やマウスのクリック操作で行っていたネットブラウジングの基本操作を、数字の読み上げなどの音声で行うというもの。
また、オートナンバリング機能で、リンクや画像、フォームなどのHTMLを解析し、リンク先に自動的に3桁の数字を自動表示。マウスでのクリック動作ではなく、表示された数字による、ネットブラウジングを実現する。
システムの利用方法は、ヘッドセットやマイクをPCに接続し、専用のブラウザをインストールするだけで可能。今後は、非健常者の就労支援を目的とする施設や、高齢者向け施設を中心に、都内数十箇所で実証実験を行っていく予定だ。さらに、多言語への展開や、両社が培ってきた技術や経験を集約することで、さらなる製品開発や普及を目的とした、会社、または共同事業体の設立も検討しているという。
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