Facebookは米国時間7月19日、同社初の買収を発表した。ソーシャルネットワーキングサイトである同社が初めて買収したのは、Parakeyというウェブ新興企業だ。
Parakeyは、Firefoxの2人の創設者であるBlake Ross氏とJoe Hewitt氏によって設立された。同サイトは、サービスの説明として、「コンピュータにはイライラさせられる。文書作成、ファイル検索、情報共有など、なぜ日々の作業はいまだに退屈で反直感的なのか? Parakeyは日々の作業を楽にする方法を提供したい」と記述している。
「Inside Facebook」によると、「Parakeyは、電子メール、写真、映像、レシピ、カレンダーなど、ハードドライブ上のあらゆるものを操作可能なツール群のためのプラットフォームとしての役割を目的とする」という。
ローカルマシンとオンラインサービスの統合を専門とする新興企業で、Facebookは何を計画しているのだろうか? Facebookのプレスリリースによると同社は、同社の「Facebook Platform」とそのウェブサイトの開発を進める予定であるという。
Parakeyは、Facebook Platformに何か新しい風を吹き込むことになるにちがいないと筆者は思う。そうでなければ今回の買収には何の意味もない。買収がなくても、Facebookの開発者らは作業を進めることができただろう。コンピュータ上のローカルなコンテンツと何らかのFacebookサービスへのオフラインアクセスの密接な統合が、その狙いであると思われる。
そのようなことを考えていると、いくつか思い当たる点があった。1つはもちろん、「Facebook Events」と「iCal」や「Outlook」などのデスクトップカレンダーアプリケーションとの統合である。そのほかにもParakeyで操作可能な機能(写真や映像)のいくつかは、現在のFacebookの機能と対応する。それらが今回の買収によるFacebookの狙いである可能性は高いが、特にParakeyが実際に稼働しているところをまだ誰も見たことがないため、現時点では単なる予測の域を超えない。
買収の詳細な金銭的条件はまだ明らかにされていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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