急成長のソーシャルネットワーキングサイト(SNS)「Facebook」の、サードパーティー製ウィジェット構想「Facebook Platform」に興味をもった開発者たちが、米国時間6月13日夜、いくつかの会場で初めての会合を開いた。ニューヨークの集まりでは、地元の起業家Amit Gupta氏がホストを務め、80人から90人が出席したが、参加者の大部分は、Facebookが提供する機能をどう使えばいいのか学びたいという開発者か、「すべてのWeb 2.0企業はFacebook Platformのアプリが必要だ」という新進起業家だった。
ニューヨークの出席者は、このイベントでビデオカンファレンスが開催され、サンフランシスコの会場からFacebookのプラットフォーム担当ディレクターDave Morin氏が参加することを承知していた。ただ、Facebook創設者のMark Zuckerberg氏が家庭の用事でたまたまニューヨークを訪れていて、顔を出すことにしたということは知らされていなかった。23歳の最高経営責任者(CEO)Zuckerberg氏は、出席していた開発者とファンからすぐさま質問を浴びせられた。質問者の大半は、Facebook Platformがウェブにとってきわめて重要だという意見を持っているようだった(懐疑的な人も数人いて、その人たちはみな、小さな限定されたアプリケーションをFacebookのプロフィールに埋め込んだところで、それほど便利ではないという意見だった。ほかの大部分の出席者たちはすぐさま、その見方にあてはまらない例を指摘した)。
Zuckerberg氏は聴衆に対し、開発者に扉を開くことで基盤となるユーザーを怒らせる危険を冒していることを、会社は理解していると語った。「これは言うまでもなく、本当に大きなリスクだ。とにかくサイトをきれいに保つというのは、われわれが長い時間をかけて取り組んでいることの1つだ」と、Zuckerberg氏は言う。Facebookはなんといっても、青と白のシンプルなインターフェースで知られている。
「最終的に、われわれの効率の問題ということになった」と、Zuckerberg氏は続けた。外部の開発者からサイトに対して、「長い目でみれば、本当に素晴らしいアプリケーションがもたらされるだろうと考えている」というのだ。そして最終的には、サイトの効率を損なうのでなく、ユーザー体験を高めることにつながるという。「少しばかり一貫性が損なわれる。しかし、アプリケーションの多様化をもたらすために、たぶんやってみる価値があると思う」と、Zuckerberg氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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