オーバーチュアは7月12日、新スポンサードサーチの広告管理用API「Enterprise Web Services」(EWS)を8月下旬より提供することを発表した。
EWS経由で取得できる情報は新スポンサードサーチの管理画面からアクセスできる情報と同じもので、コンバージョンに直結したキーワードやアシストキーワード、インプレッション数、クリック数など。そこであえてEWSを利用するメリットは、独自の広告管理システムを構築できることだ。
例えばECサイトの場合、自社の基幹システムと新スポンサードサーチを連動させ、在庫状況に応じた広告出稿の制御、売れ筋商品の変動に合わせた広告運用などが可能となる。
EWSは、同時期にスタートするパートナー向けプログラム「オーバーチュア認定 テクノロジーソリューションパートナープログラム」の参加企業が利用できる。このプログラムに参加すると、EWSの商用利用を含め、広告管理ソリューションに関する各種サポートを受けられる。対象は推奨認定代理店、認定代理店、SEMツールプロバイダーだ。
プログラムのコースは、「ベーシック」(小規模利用)、「アドバンス」(中規模利用)、「エリート」(大規模利用)の3種類。アドバンスとエリートは有料となる。
ベーシックのサービス内容は、EWSライセンスキーの発行、テスト環境へのアクセス、各種技術ドキュメントや開発キットの提供、トレーニングなど。アドバンスとエリートではオーバーチュアによるテクニカルサポートなどが追加される。
また、オーバーチュアは7月12日、検索連動型広告の掲載順位決定方式を変更した。これまで広告掲載順位は入札価格のみによって決定されていたが、今回の変更により、広告の品質も掲載順位に影響するようになる。
広告の品質とは、その広告の過去のパフォーマンスと、同時に表示される他の広告と比較した場合の予想パフォーマンスにより決定される。つまり入札価格が同じであれば、クリックされやすい広告ほど検索結果のページで上位に掲載されることになるということだ。
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