オーバーチュアが新しい広告配信プラットフォーム(開発コード名:Panama)で採用される新しい広告掲載順位の決定方式をすでに日本で導入していたことが分かった。サイトの内容に連動した広告を表示する「コンテンツマッチ」において、4月4日より導入していた。
これまでオーバーチュアの広告は、入札価格が高い広告ほど上位に来るモデルを採用していた。しかし新しい配信プラットフォームでは、入札価格だけでなくクリック率や広告とキーワードの適合性などいくつかの指標によって掲載順位が決まるようになる。
検索連動型広告のスポンサードサーチに先行してコンテンツマッチで新広告配信プラットフォームへの対応を進めた。オーバーチュアの売上高に占めるコンテンツマッチの割合が小さいことから影響が少ないと判断した模様で、同社にとっては試験的な意味合いもありそうだ。
決定方式を変更したことによる効果について、オーバーチュアは明らかにしていない。ただし先行導入した米国ではクリック率などが上がったという結果が出ており、「良い結果が期待できる」とオーバーチュア代表取締役副社長の竹尾直章氏は自信を見せている。なお、スポンサードサーチで掲載順位の決定方式を変更するのは8月頃になる見込みだ。
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