Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間7月6日、プロセッサ設計会社Transmetaに750万ドルを出資し、両社の協力関係を強化すると発表した。
出資契約の一環として、AMDはTransmetaの優先株式を取得する。発表後、Transmetaの株価は24セント(34%)上がって94セントに、AMDの株価は20セント(1.4%)上がって14.39ドルになった。
株価下落が続くTransmetaにとって、今回の出資は朗報である。Transmetaの株価は、2ドル前後という2006年前半の価格帯から下落している。プロセッサの設計と製造から自社技術のライセンス販売へ移行が進む中、業績の縮小が続いている。
AMDの最高執行責任者(COO)であるDirk Meyer氏は声明で「Transmetaは、高品質なAMD64技術を市場に投入し、AMD64やHyperTransportなどの技術を広く普及させるうえで、大きな助けとなったパートナー企業だ」と述べた。同氏は、AMDがTransmetaの省電力技術導入をさらに進める計画だとした。
AMDは2006年、Transmeta製プロセッサEfficeonをAMDブランドで販売する計画を発表した。AMDブランドのTransmeta製プロセッサは、Microsoftが推進するFlexGoプロジェクトで、PC用プロセッサとして採用が見込まれている。
知的財産のライセンス提供企業へと移行する中でTransmetaは10月、Intelに対して特許侵害訴訟を起こし、2007年1月に反訴されている。
Transmetaは5月、2006年に1950万ドルだった第1四半期の売上が、2007年は210万ドルになったと報告した。2006年に160万ドルだった第1四半期の純損失も、2007年は1870万ドルになっている。
第1四半期の業績を受けて同社は、2007年第2四半期に人員を15%から20%削減すると発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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