しかし、iPhoneが新しいデバイスであり、Appleに業務用のセキュアな携帯端末の製造経験がないことから、Gartnerでは当面この携帯端末を採用しないよう企業らに推奨している。
AppleはiPhoneを業務用デバイスとしては位置づけていないが、同社がiPhoneにAjax開発技術の採用を決めたことで、同端末は企業向け携帯端末用の実用的なプラットフォームになる可能性がある。Appleは6月にサンフランシスコで開催した「World Wide Developers Conference」(WWDC)において、企業やサービスプロバイダーは、Ajaxで効率的にウェブアプリケーションを開発し、それをiPhoneを含むあらゆるデバイスにほぼ問題なく移植できる、と主張した。
Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏は、「デベロッパーやユーザーは、iPhone用アプリケーションの外観と動作に大きく驚き、歓迎するだろう。Web 2.0ベースの標準を採用したわれわれの革新的なアプローチなら、iPhoneのセキュリティと信頼性を維持しながら驚くべき新アプリケーションを開発できる」と語っていた。
Appleの取締役も務めるGoogleのCEOであるEric Schmidt氏も、iPhoneはGoogleのホステドアプリケーションに対応したモバイルプラットフォームとなる独自の位置づけになっている、と主張した。
同氏は、「iPhoneはパワフルな新デバイスで、Googleが開発中のアプリケーションに最適だ。今後の両社の発表に期待していただきたい」と語っている。
本稿執筆時点では、AppleからGartnerのレポートに関するコメントを得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス