MySpace TVはまた、News Corp.とNBCが共同で立ち上げるビデオベンチャー事業が提供するコンテンツを配信するポータルの1つとなる予定だ。
充実したスタンドアロンポータルと操作しやすいインターフェースは、MySpace TVがYouTubeの直接のライバルとなるために、間違いなく助けになるだろう。YouTubeは、何度も法廷闘争に巻き込まれながらも、ウェブビデオ分野ではいまだに知名度が高い。ComScoreがまとめた米国におけるストリーミングビデオの視聴統計によると、MySpaceが配信する映像はYouTubeのそれに次ぐ第2位で、MySpaceがその差を縮めつつあることをBerman氏が指摘している。MySpaceが1月から4月にかけて1500万ユニークストリーム増やしたのに対し、YouTubeのユニークストリームは900万増だった。
MySpaceは完全にYouTubeを照準にとらえているようだが、Berman氏によると、YouTubeの組み込みビデオを含むMySpaceのサードパーティー製コンテンツがサイトからなくなる恐れはないという。同氏は、「われわれはオープンプラットフォームであり、YouTube、Photobucket、Slide、RockYouなど、MySpace経由で大規模なビジネスを確立した企業は多い。われわれが根底で最大の努力を払っているのは、可能な限り最高のユーザーエクスペリエンスを作り出すことであり、オープンプラットフォームになるアプローチを採用したのはそのためだ。サードパーティーが参加し、われわれのユーザーの価値を高めていることを歓迎している」と説明した。
Berman氏は、「同時に、われわれには独自の製品と機能パイプラインがある。ビデオがその大部分を占めていることは明らかだ。われわれはユーザーからヒントを得て、一般的なビデオサーファーや、要求の高いヘビーユーザーでも満足できる、取っつきやすく、使いやすいユーザーインターフェースを開発している」と加えた。MySpaceは、その非能率的なサイト構造や、時折発生する大規模障害から一部の非難を浴びていたため、ユーザーインターフェースに重点を置くことは多くのユーザーから歓迎されるだろう。
Berman氏によると、まもなく登場するMySpace TVの特徴の1つが、ビデオ編集関連の新興企業で、MySpaceの親会社であるFox Interactive Mediaが先ごろ買収したFlektorとの統合だという。Berman氏は、「まだ統合の詳細を詰めている段階だが、われわれはとても興奮している。ことオンラインビデオ編集に関しては比べられるものはないと思う」と語った。
Berman氏はさらに、「応用範囲は非常に広いと思う。非常に魅力的で、MySpaceコミュニティーにまさにピッタリだ」と続けた。
ビデオプラットフォームを持てば、MySpaceは当然、スポンサーになったコンサートの映像や独占番組などのオリジナルコンテンツの配信がかなり容易になるだろう。Berman氏はこの点について、「注目していてほしい」とだけ語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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