MySpaceは、インスタントメッセージング(IM)ソフトウェア「MySpaceIM」のベータ版をリリースしたことを正式に発表した。同ソフトウェアは1年前から一部のユーザーに非公式に提供されていた。MySpaceの発表によると、ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)であるMySpaceの1億8000万人のメンバーのうち1700万人以上がこのクライアントソフトウェアをダウンロードし、インストールしているという。
News Corp.が2005年に買収したMySpaceは、これまでブラウザベースのIMサービスを採用していた。同サービスは段階的に廃止されている。
MySpaceIMサービスは、「Yahoo Instant Messenger」やMicrosoftの「Windows Live Messenger」「AOL Instant Messenger」など、広く普及した人気のIMクライアントと競合することになる。しかし、MySpaceIMは、MySpaceのサイトおよびメンバープロフィールと密接に統合され、音楽プレーヤーやドラッグ&ドロップで画像を共有することができる点など、充実したメディア面の機能で、競合サービスと差別化したい意向だ。MySpaceIMにはまた、MySpaceの受信箱に新しいメッセージが来た時やプロフィールにコメントが投稿された時、あるいは新しい友人登録の要求があった時に、そのことをメンバーに知らせる機能が搭載されている。MySpaceは。サービスを運営している16カ国すべての国々で、MySpaceIMの各国語版を提供する。
複数のIMサービスを利用するウェブユーザー向けに、Cerulean StudiosのオールインワンIMクライアント「Trillian」が、近々リリースする予定の「Trillian Astra」(現在はアルファテスト版)でMySpaceIMをサポートする計画となっている。
MySpaceIMのベータ版はすべてのコンピュータとブラウザで利用可能というわけではない。「Windows 98」「Windows 2000」「Windows XP」「Windows Vista」のいずれかのMicrosoft製OSと「Internet Explorer 5.0」(IE)以降のブラウザが必要になる。MySpaceIMのFAQによると、同社はMySpaceIMがベータの間は、Windows版の「不具合を解消する」作業に力を注ぐとしている。その一方で同社はWindows版、Linux版に対して「さまざまなオプションを評価している」とも説明している。FAQではさらに、モバイルクライアント版も計画中であると述べている。
MySpaceはリリースの中で、新しいMySpaceIM機能が進行中であるだけでなく、そのほかにも近々発表する計画も進行中であることも示唆している。MySpaceは、MySpaceIMについて「MySpaceが今後数カ月を通じて発表する複数の強化された製品やサービスのうちの最初のもの」と呼び、こうした新しい製品やサービスで「MySpaceユーザーは、より効率的に自分自身を表現したり、ソーシャルライフを管理したり、友人と交流したりすることができるようになる」と述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス