審問に出席したGoogleの政治顧問であるAlan Davidson氏は、広報を通じて「Vistaのデスクトップ検索機能に関するわれわれの懸念が高まっているため、司法省と州当局は、消費者により多くの選択肢を提供する改善措置をMicrosoftから引き出した」と述べた。また同氏は、「各当局が監督したことにわれわれは満足している。また、消費者の利益が確実に守られるよう、各当局が改善措置の実施状況を厳格に監視することを望む」と付け加えた。
司法省と州当局らの代理人らは、Kollar-Kotelly判事の前で、Googleの申し立てが完全に解決したことに満足していると続けて強調した。また彼らは、11月の同意判決の有効期限までにMicrosoftによるプログラムの修正が判決内容に適合している否かを検証できるようコードのベータ版を受け取る予定だと語った。司法省の代理人を務めるAaron Hoag氏は、「仮に受け取れなければ、われわれは間違いなく(法廷に)戻ってくることになる」と語った。
Microsoftの代理人を務めるCharles Rule氏は、Kollar-Kotelly判事に対し、Vistaのデスクトップ検索機能について多くの「誤報」が出回っているとの見解を示した。その上で、同氏はデスクトップ画面をキャプチャした画像を印刷したものを用いて、傍聴人たちに(Vistaの)修正計画や既存の機能について説明した。
例えば、これまで一部で言われてきたこととは対照的に、他のアプリケーションの動作中は、Vistaの検索インデックス作成機能を「控えるように設計されている」という。これを知っていれば、サードパーティーのデスクトップ検索アプリケーションが問題に遭遇するのではないかとの懸念は緩和されるはずだ、とRule氏は語る。また同氏は、ユーザーはすでに、スタートメニューの左側や、デスクトップ上でマウスの右ボタンをクリックすると表示されるメニューにサードパーティーのデスクトップ検索オプションが表示されるよう設定することが可能であり、その点は変更されないとしている。
Kollar-Kotelly判事は、Microsoftと独占禁止当局が報告した他の分野における進展状況についても満足していると語った。これは、通信プロトコルプログラムや、サードパーティー開発者がWindows上で実行可能なソフトウェアを開発しやすくすることを目的としたライセンシング体制の要求を満たすことなどである。
Kollar-Kotelly判事は審問の終了間際に、「今回は、実りのある報告があり、実りのある審問だった」と感想を述べた。
Microsoftの顧問弁護士を務めるBrad Smith氏は、「関係する全ての政府機関との間で合意し、本日、裁判所に提出した解決策の実施に懸命に取り組んでいく」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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