マイクロソフトは6月26日、ウェブ検索サービス「Live サーチ」の新機能として、サイト上の特定キーワードの検索結果を自動表示させる「コンテクスチュアル サーチ(仮)」をMSNに導入した。
MSN側で事前に設定したキーワードにマウスのカーソルを合わせると、そのキーワードに関する情報が、サイト内検索、ウェブ検索、画像検索の順でポップアップウィンドウで表示される。これは日本発の新機能だ。
例えば、MSN内の「地球温暖化って?」というサイトでは、同ページの文章中にある“地球温暖化”や“温室効果ガス”などのキーワードにカーソルを置くと、地球温暖化防止を図る団体や気象庁などのリンクがポップアップで自動表示され、ユーザーはこのリンクをクリックすることで該当するサイトへ移ることができる。
ユーザーは新たに検索ページを立ち上げたり、検索窓へのキーワードの入力を行うこと無く検索ステップを短縮できるようになる。その一方で、マイクロソフトはLive Searchの認知度向上、検索数の増加を狙う。
さらに検索結果の表示順位はサイト内検索が一番上部に表示されるため、サイト運営者側はサイト内での巡回ページを増やすことができる。これによりサイト全体のページビュー増加も見込めるという。
今後はMSN以外のパートナーサイトへの導入も進めていく計画で、そのためにページ内の広告を避けてポップアップ表示したり、HTMLに宣言文を指定するだけで実装できたりするなどの配慮がなされている。ポップアップの広告は表示/非表示を切り替えることもできるが、広告収益をマイクロソフトとサイト運営者でシェアするビジネスモデルも検討していくという。
この機能は現在、Internet Explorer6および7で利用可能となっている。一つのキーワードにハイパーリンクとコンテクスチュアル サーチの両方を適用することはできない。
オンラインサービス事業部サーチチーム プロダクトマネージャーの吉岡さやか氏は、エンターテイメント情報や難しい用語を扱うサイト、日々更新されるサイトなどが、コンテクスチュアル サーチと相性が良いだろうとしている。
6月26日の時点でコンテクスチュアル サーチが導入されているMSNチャネルは、「MSN環境特集」、「美しき若き俳優特集」、「ハリーポッター特集」の3つ。
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