米国では、10人に約1人の携帯電話ユーザーが「Apple iPhone」の購入に「高い関心」を示していることが、米国時間6月15日に発表されたM:Metricsの調査結果から分かった。
1万1064人の携帯電話ユーザーを対象に実施された調査の結果によると、その約9%がiPhoneを購入する意向だという。同携帯電話は大々的な宣伝が行われていて、6月29日に発売が予定されている。携帯電話の利用について調べている調査会社M:Metricsによると、米国勢調査局がまとめた米国市民数を母数に当てはめた場合、その数は概算で約1900万人になるという。
M:MetricsのシニアアナリストMark Donovan氏は声明のなかで、「ハイエンドデバイスのインストールベースが100万人に達するケースがまれであることを考えると、これはものすごい数だ。しかも、回答者には価格とAT&T限定の条件も伝わっている」と述べた。
M:Metricsによると、iPhoneはAT&TがAppleと5年の独占契約を結んで米国で発売するという。同デバイスは、AT&Tサービスの2年契約を前提に、4Gバイトモデルが499ドル、8Gバイトモデルが599ドルで販売される見通し。
購入に高い関心を示した回答者の67%は、AT&T以外のキャリアの顧客だった。M:Metricsの関係者によると、乗り換えに積極的な回答をしたのはSprintとT-Mobileの顧客が多かったという。
M:Metricsは調査をまとめるにあたり、「強くそう思う」を10として参加者の回答を10段階に分類した。M:Metrics関係者によると、同社は7〜10の回答をiPhoneの購入に「高い関心」を示す集団として分類したという。
また、この集団の25%以上が、iPhoneの購入意向について10の「強くそう思う」と回答している。
この調査は、携帯電話加入者を対象に4月にネット上で実施された。
M:Metricsのある調査担当者は、iPhoneの販売がいずれはデジタル音楽プレーヤーの売り上げにも影響するだろう、と推測している。この調査では、iPhoneの購入に高い関心を示す回答者の64%が既にMP3プレーヤーを保有していることが分かっている。これに対し、ほかの音楽携帯保有者の方は平均30%となっている。
M:MetricsのシニアアナリストPaul Goode氏は声明のなかで、「興味深いのは、消費者の何割がデジタル音楽プレーヤーからiPhoneに乗り換えるかという点だろう」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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