Microsoftが、Novellと共同で行っている相互運用性の取り組みを指揮するディレクターを任命した。
両社は2006年11月の提携発表以来、プロプライエタリソフトウェアとオープンソースソフトウェアを組み合わせたパッケージを、企業向けに販売する取り組みを続けている。両社は、共同で運営するInteroperability Labを通じて、Novellの「SUSE Linux Enterprise Server 10」を「Microsoft Virtual Server 2005」で実行可能にする意向である。両社は、互いの製品の売り込みも行う予定。
Interoperability Labは、元Linux Foundationのエンジニアリング担当ディレクターであるTom Hanrahan氏が指揮を執る予定で、肩書はLinux相互運用性担当ディレクターとなる。Linux Foundationは、Open Source Development Labs(OSDL)とFree Standards Group(FSG)が合併してできた組織である。Hanrahan氏はLinuxに精通しており、IBMのLinux Technology Center在籍時には大規模なカーネル開発者チームを率いていた。
Novellは2006年12月、Microsoftとの提携を管理する責任者としてSusan Heystee氏を起用している。
両者間の提携がすでに議論を呼んでいることは明らかなため、Hanrahan氏とHeystee氏はともに、困難な職務を担当することになるだろう。
MicrosoftとNovellは、LinuxがMicrosoftの特許を侵害しているか否か、またその逆はどうであるかについて、熱心な議論を交わしてきた。両社の提携は、Novellが主催するカンファレンスにおいても、オープンソースコミュニティーきっての著名人に1人であるRichard Stallman氏から強い批判を受けている。
オープンソース市場で最大手ベンダーであるRed Hatが、Microsoftから距離を取り続けている一方で、MicrosoftはLinuxの扱いでLG ElectronicsやXandrosと特許契約を交わしている。
上記の動きとは別に、MicrosoftはMacintosh Business Unitの責任者も交代している。Craig Eisler氏が新しく指揮を執る。Microsoftは、2007年後半の発売日までに「Office 2008 for Mac」を完成させようと取り組んでいる。
Eisler氏は、MicrosoftでDirectX担当ディベロップメントマネージャーを務めていた人物で、前任のRoz Ho氏に代わってMacintosh Business Unitの責任者となる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」