マイクロソフト、Linuxとの相互運用性の責任者を任命

文:Richard Thurston(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年06月12日 11時12分

 Microsoftが、Novellと共同で行っている相互運用性の取り組みを指揮するディレクターを任命した。

 両社は2006年11月の提携発表以来、プロプライエタリソフトウェアとオープンソースソフトウェアを組み合わせたパッケージを、企業向けに販売する取り組みを続けている。両社は、共同で運営するInteroperability Labを通じて、Novellの「SUSE Linux Enterprise Server 10」を「Microsoft Virtual Server 2005」で実行可能にする意向である。両社は、互いの製品の売り込みも行う予定。

 Interoperability Labは、元Linux Foundationのエンジニアリング担当ディレクターであるTom Hanrahan氏が指揮を執る予定で、肩書はLinux相互運用性担当ディレクターとなる。Linux Foundationは、Open Source Development Labs(OSDL)とFree Standards Group(FSG)が合併してできた組織である。Hanrahan氏はLinuxに精通しており、IBMのLinux Technology Center在籍時には大規模なカーネル開発者チームを率いていた。

 Novellは2006年12月、Microsoftとの提携を管理する責任者としてSusan Heystee氏を起用している。

 両者間の提携がすでに議論を呼んでいることは明らかなため、Hanrahan氏とHeystee氏はともに、困難な職務を担当することになるだろう。

 MicrosoftとNovellは、LinuxがMicrosoftの特許を侵害しているか否か、またその逆はどうであるかについて、熱心な議論を交わしてきた。両社の提携は、Novellが主催するカンファレンスにおいても、オープンソースコミュニティーきっての著名人に1人であるRichard Stallman氏から強い批判を受けている。

 オープンソース市場で最大手ベンダーであるRed Hatが、Microsoftから距離を取り続けている一方で、MicrosoftはLinuxの扱いでLG ElectronicsやXandrosと特許契約を交わしている。

 上記の動きとは別に、MicrosoftはMacintosh Business Unitの責任者も交代している。Craig Eisler氏が新しく指揮を執る。Microsoftは、2007年後半の発売日までに「Office 2008 for Mac」を完成させようと取り組んでいる。

 Eisler氏は、MicrosoftでDirectX担当ディベロップメントマネージャーを務めていた人物で、前任のRoz Ho氏に代わってMacintosh Business Unitの責任者となる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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