One Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトのテスト担当者が、メッシュネットワーキング802.11s規格のプレドラフトを使用した無線技術のテストをオーストラリアの奥地で実施し、2kmの距離の通信に成功した。
OLPCのセキュリティアーキテクチャ担当ディレクターであるIvan Krstic氏は、オーストラリアのクイーンズランド州で先週開催の「AusCERT 2007 Conference」で、そのテストが実施されたオーストラリアの奥地は「ほぼ完璧に近い条件」を提供してくれた、とZDNetオーストラリアとのビデオインタビューに答えて述べた。
Krstic氏は、OLPCがプレドラフト802.11s技術のテストに踏み切ったのは、それが同プロジェクトに最も有用だったためだと述べた。
「われわれが訪れている多くの国では、単純にインフラがなく、アクセスポイントがまったくない。放課後子供たちが自分たちの村や家に帰っても、そこには文書やインスタントメッセージ、電子メールなどをやり取りするためのLANも無線ネットワークも存在しない。プレドラフトの802.11s規格を使用すれば、設定を何も行うことなく、複数のホップを横断して機能するネットワークトポロジを創造することができる。すなわち、インターネット接続機能のあるPCさえあれば、その受信範囲にいる人なら誰でも、たとえ数ホップ離れた場所にいても、インターネット接続を共有することができる。」(Krstic氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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