日本HP、プリンタ事業でアート分野への取り組み強化--フラグシップモデルを刷新

ニューズフロント2007年05月29日 14時26分

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は5月29日、プリンタ事業戦略として、グラフィクスアート(GA)分野と、芸術作品の高精細複製を行うデジタルファインアート(DFA)分野への取り組み強化を発表した。同戦略を通じ、販売/DFA専門出力パートナー向けの支援プログラムを実施するほか、色再現性に優れる大判インクジェットプリンタの新製品を提供する。

 GAおよびDFA分野への取り組みを強化する理由について、日本HPは「プリンタのグラフィクス市場のなかでも成長が期待できる」と説明する。具体的には、グラフィクス分野での大判プリンタ販売に関する支援プログラム「グラフィクス販売パートナー制度」と、DFA出力ショップおよびフォトラボ向けプログラム「HP認定DFAプロダクション・パートナー制度」を7月より提供し、GA/DFA分野での市場シェア拡大を図る。

 グラフィクス販売パートナー制度は、(1)GA市場に特化したカラーマネジメントプロセスやグラフィクスメディア技術などのトレーニング提供、(2)開発/デモ用機器の特価提供、(3)比較用プリントサンプルなどの各種営業ツール提供により、販売パートナー開拓と支援を行う。

 HP認定DFAプロダクション・パートナー制度は、(1)トナーやインク、用紙など純正サプライ製品の購入値引き、(2)アーティストやプロ写真家からの出力要請に対する優先的な紹介、(3)DFAの事例やビジネス展開に向けた各種セミナー、フォーラムの案内を実施する。

 GA/DFA分野向け新型プリンタとしては、大判プリンタの最上位製品系列「HP Designjet Z6100(DJZ6100)」4モデルと、テクニカル分野向け大判プリンタの普及機「HP Designjet T1100(DJT1100)」4モデルおよび「HP Designjet T610(DJT610)」の2モデルを発表した。

 DJZ6100は、最大出力幅42インチ(1067mm)と60インチ(1524mm)の2種類を用意し、それぞれにPostScript対応モデルを設定した。顔料系8色インクと、用紙の状態に合わせて用紙送りを自動調整する「オプティカル メディア アドバンス センサ(OMAS)」により、正確かつ優れた色再現性の印刷が可能という。さらに、プリントヘッドを2列に配し、従来機の2倍幅での印刷を可能とした「HPダブルスウォッシュテクノロジー」採用により、印刷速度はこれまでの2倍に高速化した。

 DJT1100とDJT610は、建築、設計、機械、土木測量、POPやポスター製作といった分野で使えるテクニカル市場向け大判プリンタ。両製品とも最大出力幅は24インチ(610mm)と44インチ(1118mm)で、DJT1100にはPostScript対応モデルを設定した。

 各プリンタの税込み価格と提供時期は以下の通り。

  • DJZ6100(42インチモデル):176万4000円、6月下旬
  • DJZ6100(60インチモデル):228万9000円、6月下旬
  • DJZ6100ps(42インチモデル):207万9000円、6月下旬
  • DJZ6100ps(60インチモデル):270万9000円、6月下旬
  • DJT1100(24インチモデル):73万2900円、6月下旬
  • DJT1100(44インチモデル):94万2900円、6月下旬
  • DJT1100ps(24インチモデル):94万2900円、6月下旬
  • DJT1100ps(44インチモデル):115万2900円、6月下旬
  • DJT610(24インチモデル):33万3900円、7月下旬
  • DJT610(44インチモデル):45万9900円、7月下旬

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