Hewlett-Packard(HP)は米国時間2月8日、自社のプリンタカートリッジのパッケージを見直して環境に優しいものにした、と発表した。
デザインの見直し点としては、中身の再利用部分を増やした上でのパッケージングの小型軽量化などがある。HPによると、これらの変更により、680万ポンド(約3084トン)分のポリ塩化ビニル(PVC)プラスチックをはじめ、1500万ポンド(約6804トン)の原材料が2007年中に削減されるという。
同社の予想では、これにより温暖化ガスの排出量を合計3700万ポンド(約1万6783トン)削減できるという。また、輸送用コンテナに収容可能なパッケージ数が増えるため、2007年にはカートリッジ出荷時のトラック移動距離も150万マイル(約241万4015キロメートル)短縮される見通しだ。同社の計算では、これが同期間に3600台の車が移動する距離に相当することも指摘されている。
「HP LaserJet」用のトナーカートリッジなどは、梱包資材が以前と比較して45%削減されており、輸送コンテナの平均収容数が144個から203個に増加している。梱包サイズの縮小により、小売業者へのカートリッジ出荷に必要な排気ガスを出す車両が減るだけでなく、小売業者においても陳列棚の空きスペースが増える。
世界自然保護基金(WWF)の温暖化ガス排出量削減構想に11月に参加したHPは声明を出し、環境保全を考慮した今回の製品パッケージングの見直しが同社として初めての取り組みではないことを付け加えた。たとえば、同社製インクジェットカートリッジのマルチパッケージパックは、2003年から総重量が80%削減されてきたという。
これまでのところ、環境に優しいデザインの見直しは、北米で出荷されているインクやトナーカートリッジだけが対象となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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