実は、「W5Fe」の特長として、パーツの増設や交換がやりやすい点があげられる。ASUSと言えばベアボーンキットでも有名。この「W5Fe」も、裏返せばメモリもHDDもCPUにも簡単にアクセスできる蓋がある。
もちろん、これは完成品なので、自分で交換することは推奨していないのだが、将来、増設が必要になった場合にメンテナンスがしやすいのはうれしい。また、分解がしやすいということは、修理に出した場合の技術料や修理期間にも良い影響を与えるかもしれない。
12.1型ワイドTFTカラー液晶を搭載し、重さが約1.7kgとなる「W5Fe」。このサイズならモバイルノートPCとして分類されるが、いまどきのモバイルノートとしては、スペック的にさびしいものがある。それはバッテリーの持続時間だ。
標準バッテリーでは約1.5時間とかなりさびしいスペックだ。実は「W5Fe」には標準と大容量と2本のバッテリーが付属しており、大容量では約3時間の動作が可能。実際にノートPCを使う場合は、仕事上の区切りや、保存などのことも考えるとバッテリーいっぱいまで使い切るのは現実的ではないが、大容量でなんとかモバイルに使える程度。
2本付属しているので、途中で取り替えて合計4.5時間使うという手もあるが、バッテリー交換の際はACアダプターにつなぐかシャットダウンしなければならず、モバイルの運用としては現実的でない。CPUもCore 2 Duoの国内メーカーの長時間駆動ノートに比べると見劣りするのはやむをえない。
ASUSの「W5Fe」。モバイル機としては、バッテリー駆動時間が最大の弱点だが、それ以外ではCore2 Duo T5500の搭載など、コンパクト機としては快適に使えるスペック。主に電源のある場所で使い、たまに持ち出すような使い方では良好だ。
この機種の最大のポイントであるSideShow。実用的に使うというよりは、新しいものに触れてみるということが大きいかもしれない。また、その場合でも、本体のデザインや仕上げの良さもあり、注目を集めるノートPCになることは間違いない。
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