「W5Fe」に搭載される「Windows SideShow」。本体のサブディスプレイという位置づけとされるが、実際には本体と接続された独立した超小型コンピュータ。CPUはARM7でディスプレイは320×240のQVGA解像度。1Gバイトのフラッシュメモリを搭載する。本体のOSを起動していなくても、SideShowだけで音楽再生やミニゲーム、メールの閲覧などができる。
SideShowの利用は基本的にノートPCを閉じている場合。音楽再生をしていても、ノートPCを開いた場合は動作が停止する。また、本体のOSが起動していなければ、SideShowからできることは大幅に限られてくる。
メールなどの閲覧にしても、本体からSideShowに転送されたものについて閲覧はできても、本体のOSが起動していなければメールのチェックはできない。つまり、サブディスプレイではなく、本体とデータのやりとりができる超高機能リモコンと理解したほうが的確かもしれない。
「W5Fe」のデフォルトの状態で利用できるものは音楽再生とゲーム。たとえば、音楽再生は独立して動作し、SideShowに保存された楽曲の再生が可能。ゲームは単体でソリティアが動く。
SideShowで何かするためには、本体にSideShowのガジェットをインストールし、そこからコントロールする必要がある。現在のところWindows VistaにはデフォルトでWindows Media Player、Windowsメールの入っており、SideShowから機能を利用できるようになっている。
また、そのほかのガジェットの公開も期待されるが、日本語版の充実はこれからだ。ダウンロード先でも、日本語のものはまだない。
実際、本体が起動しているなら、小さいSideShowの画面で何かができてもありがたみは薄い。本体のOSの起動が前提なら、液晶背面に設置するのではなく、Bluetoothかなにかで無線接続し、取り外せる構造にしたほうがよっぽど便利という印象を受けた。
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