Q2では、メールの送受信数や携帯電話にかかる料金など、ユーザーの利用度に関する6つの項目について調べた。
まず、メールの送受信数について尋ねた。 1つ目の受信数に関して、最も多かった回答は、「10通以上20通未満」が26.3%で最も多く、次いで「5通以上10通未満」と続いた。
2つ目の送信数に関しては、「10通以上20通未満」が24.3%と最も多く、次いで「5通未満」が23.7%と僅差で続く結果となった。
注目すべき点は、受信件数の「50通以上」が18.4%、送信件数の「50通以上」が13.3%と、送受信数が「50通以上」を超えるユーザーが15%前後いることで、これは10代男性の日常の会話がメールで交わされている可能性を示しているのではないだろうか。
3つ目の携帯料金については、「5000円以上7500円未満」が37.0%と最も多く、次いで「7500円以上1万円未満」が26.7%と続いた。10,000円以上と回答したユーザーは合わせると16.0%おり、学生という立場を考慮すると、この数値は非常に高いと言えるのではないだろうか。
4つ目の電話帳の件数については、「50件以上100件未満」が42%と最も多く、次いで「10件以上50件未満」が30%と続く結果となった。
また、「100件以上」と回答したユーザーを合わせると、28.0%と全体の約3分の1に相当し、一部の10代学生は非常に広い交友関係、もしくは電話帳の件数が一種のステータスのようなものになっているのかもしれない。
最後に、メールや電話を頻繁にする友達の人数について尋ねた。
5つ目のメールを頻繁に行う人数について、最も多かった回答は「5〜9人」の35.7%で、次いで「3人」の24.7%が続いた。更に、4つ目の電話帳の登録件数の結果も踏まえ、「5人以上」と回答したユーザーの合計は47.0%おり、10代の男性ユーザーの交友は、比較的メールについてはアクティブだと言えるのではないだろうか。
電話で最も多かった回答は、「0人」が29.3%で、次いで「2人」が22.0%、「1人」が19.0%と続く結果となった。前回の調査で、「0人」と回答した女性ユーザーはわずか2.8%に止まっており、男性ユーザーは女性ユーザーと比較すると、特定の相手と通話をする可能性が低いと考えられる。
また、若年層のコミュニケーション手段が携帯電話の普及に伴い、以前の対面の会話が主としたものではなく、メールなど状況を気にしないコミュニケーション手段に変化してきているのかもしれない。
また、4つ目の電話帳の件数で「50件以上」69.0%と7割近くに及んでいるのに対し、「頻繁にメールや通話をする友達」は「メール」で「4人以下」が59.8%、「通話」では82.9%と非常に高いことが分かった。 ここから番号やアドレスなどの情報を電話帳へ登録はするものの、全く利用されないため、電話帳の中の「肥やし」になっている可能性が非常に高いと考えられる。
今回の結果から、10代女性だけでなく10代男性に関しても、通話料よりもメールの方が料金的に安いということやメールの機能が充実していること、更にメールは相手の状況に関係なくメッセージを送ることができるという要因があるため、メールの利用頻度が通話に比べて高いと考えられる。
次回は10代男性に関する調査(下)と題し、10代男性の検索行動を探っていく。
本調査は、業界の全般的な調査となっております。 あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。 業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。 より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
サンプル数 :300
調査期間 :2007年05月08日〜2007年05月10日
調査方法 :モバイルリサーチ
調査機関 :ネットエイジア株式会社
対象者 :13歳から19歳の男性
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