ドワンゴは5月15日、2007年9月期の中間決算(2006年10月〜2007年3月)を発表した。主力事業である着メロサイトの会員数が減少していることに加え、子会社のニワンゴが運営するニコニコ動画(γ)などへの投資が重く響き、営業利益が前年同期に比べて大きく減少した。
金額(円) | 前年同期比(%) | |
---|---|---|
売上高 | 110億900万 | 9.6 |
営業利益 | 1億3300万 | ▲81.8 |
経常利益 | 1億1500万 | ▲81.7 |
純利益 | ▲16億5300万 | - |
ゲーム事業が好調で売上高は前年同期比9.6%増の110億900万円となったものの、営業利益は同81.8%減の1億3300万円まで落ち込んだ。営業利益については、着メロなどのモバイルコンテンツ事業が前年同期比31.7%減の10億3000万円にとどまったことに加えて、ニワンゴへの投資を含むその他事業が3億7500万円の損失になったことが大きい。ドワンゴは着メロのほか着うた、着うたフルのサイトも運営しており、これらのサイトの会員数が伸びてはいるものの、着メロサイトの会員数減少を補うところまではいかなかった。
なお、モバイルコンテンツ事業の有料ユニークユーザー数は前年同期に比べて38万2000人減少し351万2000人となった。1人あたりの月間売上高であるARPUは同5円増の358円となっている。
ゲーム事業については、子会社のチュンソフトが株式会社ポケモンと共同開発したニンテンドーDS用ソフト「ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊」やゲームボーイアドバンス用ソフト「ポケモン不思議のダンジョン 赤の救助隊」が海外で人気なことから売上に貢献しているという。
このほか、2004年8月に取得したタワーレコード株などの評価損として14億3400万円を計上した。このため、経常損益、純損益についても大幅な赤字となっている。
2007年9月期の通期業績は、引き続き着メロ事業の会員数が減少する見込みであること、またニコニコ動画の動画投稿サービスへの投資が続くことから、2006年11月に発表した予想値を下方修正した。売上高は前回予想より28億円減の152億円、営業損失は10億円の赤字になる見通しだ。
金額(円) | 前期比(%) | 前回予想比(円) | |
---|---|---|---|
売上高 | 220億 | 10.2 | ▲28 |
営業利益 | ▲7億 | - | - |
経常利益 | ▲7億 | - | ▲10億1000万 |
純利益 | ▲19億 | - | ▲18億 |
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」