日本のソフト違法コピー、前年より低下しても損害額では世界ワースト5位に

 ビジネスソフトウェアアライアンス(BSA)は5月15日、全世界および各国・地域における2006年1〜12月のコンピュータ・ソフトウェアの違法コピー状況を調査した「第4回世界ソフトウェア違法コピー調査」の結果を発表した。

 調査の結果、全世界の違法コピー率は、3年連続で35%、損害額は前年比15%上昇し、約400億ドル(約4兆8000億円)に達した。

 違法コピー率の高い上位3ヵ国は、アルメニア(95%)、モルドバ(94%)、アゼルバイジャン(94%)の順。損害額では、米国が72億8900ドル、中国が54億2900ドル、フランスが26億7600ドルで、上位3ヵ国にランクした。

 日本における2006年の違法コピー率は25%で前年比3ポイント減。違法コピー率の低い国の世界ランキングでは、前年10位から3位にランクアップした。一方、損害額は約17億8000ドル(約2140億円)で、世界ワースト前年7位から5位に上昇した。

 中国の違法コピー率は82%で、2年連続で4%低下。2003年の92%から最近3年間では、10%低下したことになる。また、2006年の中国の正規ライセンスソフトウェア市場は、2005年から88%拡大し、12億ドル規模までに成長。2003年以降では、358%拡大している。

 違法コピーによる、2006年における全世界の損害額は、前年より50億ドル以上の増加。2006年度の調査対象となった102ヵ国のうち62ヵ国で違法コピー率が緩やかに低下した一方で、13ヵ国では上昇している。

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