VAIO 10周年記念!伝統のスタイルに衣替えして新登場--ソニー VAIO「type T」

text:永島和夫/Photo:津島隆雄2007年05月17日 13時06分
ソニー
VGN-TZ90
内容:ソニーのモバイルノートPC VAIO「type T」が大きくモデルチェンジを行なった。2005年9月以来、1年半以上ぶりの変更となる。特に今回はVAIO 10周年ということで、1997年登場の初代505のデザインを意識、液晶のヒンジ部分に装着した円筒風バッテリーを採用するデザインとなっている。Core2 Duoや2.5インチHDD、32Gバイト FLASHメモリ搭載モデルを用意するなど、中身も大きく進化しているのである。

初代505から受け継ぐデザイン

  • 新しくなったVAIO typeT。ヒンジ部分の円筒デザインが特長

 現在のtype Tの前身となる1997年に登場した「バイオノート505」は、液晶ディスプレイのヒンジの部分に円筒形のバッテリーを配置し、フラットでスリムなデザインが印象的だった。それから10年──。10周年記念モデルと冠して登場したtype Tの特徴は、やはりデザインにある。ヒンジに円筒風のバッテリーを搭載し、その両側にはACアダプターの差込口と電源ボタンを配置。初代505を踏襲しつつより洗練されたスタイルとなっている。

 初代505も液晶が薄く見えるスタイルだったが、type Tでは最近のVAIOの定番であるさらに薄い液晶ディスプレイを採用している。ただし、以前のtype Tやtype Gと違うのは、若干厚くなっていることとカメラを搭載していることだ。

 天板のカーボン層は、1層増やし6層になっている。厚みにして0.2mm増加したとしているが、強度は約2倍になったという。わずか0.2mmであるが、実際に触れてみると、以前は心細い印象は否定できなかった液晶ディスプレイが、まったく不安のない剛性感を持ったように感じる。スタイリッシュという点では一歩後退したようにも思えるが、これはデザイン上の処理の問題で、新type Tではより頑丈さを印象付けたデザインとしたことも想像できる。

 また、いままではなかったカメラを液晶上部に配置した。しかもこの超薄型の0.3メガピクセルカメラは、カメラのための出っ張りなどがなく、完全に薄型の液晶ディスプレイ内に収まっている。

 そのほか、主な変更点としてはAVボタンは前面に移動した。従来はヒンジ部分にボタンが並んでいたが、パームレストの前になり、ボタンも小型化されてよりスタイリッシュになっている。

  • 上面はフラット。VAIOの文字は開いた状態で向かいの人から読める向きに

  • 正面にはAVボタンがついた。メモリーカードスロットや音声入出力もこちらに

  • 後ろ側はバッテリー以外には何もなくスッキリとしている

  • 左側面にはヒンジ分にACアダプターの挿入口。モデムやLAN、iLinkはカバーで覆われる。ExpressCard/34スロットとUSB×2がある

  • 使用頻度が少ないモデムやLAN、iLinkはカバー内となっている

  • 右側面は光学ドライブとVGAコネクター。その間にある小さいフタはワンセグの外部アンテナ端子。2.5インチHDDを搭載すると光学ドライブの場所にもうひとつUSBポートが付く

  • VAIOナビで内蔵ソフトウェアを説明を見て起動できる

  • 内蔵カメラを利用するユーティリティ

  • 本体の状態を一括表示して確認することもできる


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