現在のtype Tの前身となる1997年に登場した「バイオノート505」は、液晶ディスプレイのヒンジの部分に円筒形のバッテリーを配置し、フラットでスリムなデザインが印象的だった。それから10年──。10周年記念モデルと冠して登場したtype Tの特徴は、やはりデザインにある。ヒンジに円筒風のバッテリーを搭載し、その両側にはACアダプターの差込口と電源ボタンを配置。初代505を踏襲しつつより洗練されたスタイルとなっている。
初代505も液晶が薄く見えるスタイルだったが、type Tでは最近のVAIOの定番であるさらに薄い液晶ディスプレイを採用している。ただし、以前のtype Tやtype Gと違うのは、若干厚くなっていることとカメラを搭載していることだ。
天板のカーボン層は、1層増やし6層になっている。厚みにして0.2mm増加したとしているが、強度は約2倍になったという。わずか0.2mmであるが、実際に触れてみると、以前は心細い印象は否定できなかった液晶ディスプレイが、まったく不安のない剛性感を持ったように感じる。スタイリッシュという点では一歩後退したようにも思えるが、これはデザイン上の処理の問題で、新type Tではより頑丈さを印象付けたデザインとしたことも想像できる。
また、いままではなかったカメラを液晶上部に配置した。しかもこの超薄型の0.3メガピクセルカメラは、カメラのための出っ張りなどがなく、完全に薄型の液晶ディスプレイ内に収まっている。
そのほか、主な変更点としてはAVボタンは前面に移動した。従来はヒンジ部分にボタンが並んでいたが、パームレストの前になり、ボタンも小型化されてよりスタイリッシュになっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス