ちょっとひと手間で想像以上の仕上がりに！「Adobe Photoshop Elements 5.0」 - (page 4)

補正から管理まで、画像にまつわるアレコレを1本でこなす

　撮影した写真の管理は大変だ。写真管理ソフトを使っても閲覧するだけで、その写真を補正したり加工したりといった場合は、また違うソフトを起動させなくてはならない。この「Photoshop Elements」は、実は写真の管理機能も充実している。何より、フォトレタッチソフトなので、シームレスに補正の作業に移行できるのがいい。

　「写真整理モード」はすべての写真を一覧表示するだけではなく、カテゴリー別に分けたり、日付ごとに表示したりとさまざまな表示方法を持っている。今回新たに加わったのが、自動的にグループ化をする機能。これで写真の整理も、一層楽しくなるだろう。

簡単、高速、失敗しらず、面倒な画像取り込みもおまかせ

　撮影した写真をパソコンに取り込む作業は、意外と面倒でつまらないミスも多い。特にフォルダごとに分けて整理する場合、どのフォルダに入れるか迷ったり、写真のファイルをわざわざ開いて中身を確認しなければならなかったり。面倒だからと取り込みを後回しにすると、肝心なところでメモリーカードの容量が足りなくなってしまう……なんてことも。

　「Photoshop Elements」に搭載されている「フォトダウンローダー」を使えば、簡単操作で高速に写真の取り込みが可能だ。ワンクリックで写真を取り込むことができるので、急いで撮影の続きをしなくてはいけないときでも安心だ。また、あらかじめ設定しておくことで、自動的に取り込んだ写真をメモリーカードから消去することも可能だ。

自由度の高い整理整頓術で、撮影画像が迷子にならない

　同じ撮影日の写真やジャンルごとで分類され、普段すべての写真が一覧に表示されない方が整理には便利だ。しかし、多くのソフトがそういった複雑な分類方法に対応していない。「Photoshop Elements」の写真整理モードでは、「スタック（グループ化）」という機能があり、似たような写真や目的ごとに分類してまとめることが可能なのだ。

　また、写真をパソコンに取り込む際に、写真の撮影日やイベント、撮影場所などで分類し、「名札」を付けることも可能だ。名札を付けておけば、同じ名札の写真だけをピックアップできるなど、検索が容易になる。各写真には複数の名札を付けることもできるので、名札の組み合わせで検索することもできる。

　グループ化は取り込み時だけでなく、あとからすることも可能だ。手動で写真を選択しスタックすることもできるが、類似写真を自動検索してスタックする機能が重宝する。色柄や画面構成などが近い写真を自動的に検出するので、わざわざ写真を探す必要がない。この自動検出は優秀で、自動グループ化だけではなく「確かこんな写真があったよなぁ……」と似たような写真を選択して探し出すことも可能だ。保存する写真点数が増えれば増えるほど役に立つ機能だといえる。

撮影画像はアルバム、カード、ジャケットと“見せる”演出も充実

　撮影した写真は取り込んだパソコンの中だけで整理・閲覧するだけでなく、人に見せたり何か別の形の作品に生かしたりしていきたい。「Photoshop Elements」では、写真を整理したり補正したりといったことにとどまらず、活用するための手助けをしてくれる機能が充実しているのがポイント。よりクリエイティブに、写真を楽しむことができるというわけだ。

　フォトアルバムやポストカード、DVDジャケットなど、プロがデザインしたテーマ別のレイアウトが用意され、ドラッグ＆ドロップするだけで立派な作品に仕上がる。用意されたレイアウトやテンプレートは、プロが作っているだけあってセンスがいい。

　ちょっとデザインワークが苦手という人も、これなら周囲をビックリさせられる仕上がりができるだろう。もちろん、白紙の状態から作ることもできるし、レイアウトやテンプレートをカスタマイズも可能。自分なりのオリジナリティを発揮できる。

　新機能でユニークなのは、Flashを使ったフォトギャラリーを作ってWebで簡単に公開できる機能だ。このWebギャラリーの作成は、Webページに最適化されたレイアウトやデザインが用意され、ウィザードにそって進んでいけば簡単に完成する。完成したフォトギャラリーを投稿したり、自分のWebサイトにアップロードすれば、瞬時に多くの人に写真を見てもらうことが可能だ。もちろん、CDに書き込んで配布することもできる。