「Adobe Photoshop Elements 5.0」は、ファミリーユースのフォトレタッチソフトだ。フォトレタッチは、なんだか難しくてなかなか手が出せないというビギナーもいるだろうが、そこは心配ない。ソフト名に付いている“Elements”には“初歩”という意味があって、入門には最適。しかし、ただの初心者向けソフトだと思ったら大間違いだ。
もともと「Photoshop」は、プロが使っているフォトレタッチの専門ツール。厳しいプロの現場で長年使われ、改良されてきた技術やノウハウがぎっしりと凝縮されている。「Photoshop Elements」は操作こそ簡単だが、プロが使うソフトの本格的な技術を多く受け継いでいる。同じような機能を持つ安価なソフトやフリーソフトと違って、プロ用ソフトを数多くリリースしているアドビ システムズだからこその「本格的入門ソフト」といえる。
今回のバージョンアップで追加された新機能は多く、特にフォトレタッチについては今まで以上にプロ並みの細かい写真の補正が可能になった。本来なら高度なテクニックが要求される色の調整が簡単に行えるようになったことで、仕上がりのクオリティは一層上がったといえよう。
また、今回のバージョンでも売れ筋デジタルカメラのRAWファイルをサポートしており、使い勝手が良い。RAWファイルとはJPEG写真と違い撮像素子のデータを直接記録したもので、本来ならカメラメーカー純正の専用ソフトでしか扱えなかったのだ。
RAWファイルは写真劣化がなくさまざまな補正ができて、作品づくりには欠かせないもの。デジタル一眼レフカメラや高機能コンパクトデジタルカメを使って本格的な撮影にチャレンジする人にとって、簡単にレタッチ作業ができるPhotoshop ElementsでこのRAWファイルを扱える意味は大きい。
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