ちょっとひと手間で想像以上の仕上がりに!「Adobe Photoshop Elements 5.0」 - (page 3)

アドビ
内容:家族の記録係として、趣味として、休日になるとカメラマンになる人も多いのではないだろうか。デジタルカメラやビデオカメラなど、撮影は簡単だけれどデータの管理や整理は、もう大変。失敗した写真修正や、加工してより良くしたい写真があっても、なかなか難しくてチャレンジできない。そんな悩みを抱えるホリデーカメラマンの良きパートナー、簡単な操作でプロ並みの高度なフォトレタッチや色調整ができ、自分の“腕前”以上の作品に仕上げることができるソフトがこの「Adobe Photoshop Elements 5.0」だ。

熟練したプロのレタッチ技法を瞬時に再現

 新たに追加された機能は、よりプロのツールに近い仕上がりにするものが多いが、以前からある機能は、どちらかといえば複雑なレタッチを簡単に仕上げるためのものだ。これがまた驚くことに使い勝手がいい。今までは細かい作業に時間をかけてやっていたことが、なんとボタン一発でソフトがやってくれる。これがまた気持ちいい。しかも、手作業でやるよりも正確で完成度も高いのだから驚きだ。

 簡単にできるということは“劣っている”のではない。熟練したプロのテクニックが必要だった作業を、そのノウハウを持ったソフトが代わりに作業してくれるのだ。これこそ「Photoshop Elements」の心髄といえよう。

修正したい部分をシンプル操作で、ビギナー仕様の補正機能

  • もうちょっと明るくしたい、わずかな色かぶりを取り去りたいといった補正なら、一瞬のうちに完了してしまう。補正前と補正後を見比べながら、スライダーを調整するだけだ

 フォトレタッチに慣れていないユーザーはまず、調整できる項目の多さにウンザリしてしまうことだろう。何を調整すればどうなるのか、今自分が取り組んでいる写真の補正には何が必要なのかといったことが分からないからだ。そんな右も左も分からないビギナーのために「クイック補正」というモードが用意されている。

 クイック補正でできることは、単純だが効果的だ。写真表示の右側に、[一般補正][ライティング][カラー][シャープ]と調整できる項目が並ぶ。このスライダーを動かしていくだけなのだ。基本的には[一般補正]にある「スマート補正」を調整するだけで、たいがいの写真はレタッチ完了だ。もちろん、メニューから選択すればもっと複雑な補正や加工が可能だ。

ゴミや汚れの除去&自然な仕上がりを両立

 写真に写り込んでしまったゴミや被写体の汚れなど本来なら修復に時間がかかる作業も、「スポット修復」を使えば、アッという間に自然に仕上がる。ゴミなどを消すことはさほど難しくないのだが、手を加えた部分と周囲がなじまずに不自然な仕上がりになってしまうことが多く、それを直す作業の方が大変だった。しかし、「スポット修復」なら、消した部分と周囲が自然になじんでしまうのだ。

 スポット修復は、人物をキレイに仕上げたいときに威力を発揮する。シミやほくろを隠すのはもちろんのこと、シワも少なくすることができるのだ。写真とは“ありのまま”を記録するものだが、実物以上にキレイに仕上げたってかまわない。女性は特に、そういった部分を気にするもの。奥さんや彼女に喜んでもらうには必須の機能なのだ。

  • スポット修復は、消したい部分の周囲をちょっと広めにするのがコツ。子供の場合、ほくろやシミだけでなく、食べこぼしなどもキレイさパリ除去できる

  • 補正前(上)→補正後(下)

360度の景色を1枚に! 大迫力のパノラマ写真も作れる

  • パノラマ作成画面は、選択した写真が自動で重なって表示される。細かく位置の調整をすることも可能だ

 目の前に広がる広大な景色を見た感動をカメラに収めようとシャッターを切ったものの、あとで写真を見てもその感動はなぜかよみがえってこない。それはレンズに収めることができる範囲が、人間の視野よりずいぶん狭いのが原因だ。

 いくら広角レンズといっても、1枚で広大な景色をすべて撮影することは不可能だ。それなら、何枚も撮ってつなぎ合わせればいい。写真と写真をつなぎ合わせることは微妙な調整が必要で、なかなか面倒な作業だ。しかし、「Photoshop Elements」に搭載された「Photomerge Panorama」(パノラマ合成)を使えば、あっという間に仕上げることができる。

  • パノラマ完成。実際には一枚ずつの明るさや重なりを微妙に調整し、最後にトリミングをしている

 使い方は簡単で、メニューから[ファイル]-[新規]-[Photomerge Panorama]を選択するだけ。あとは、パノラマ合成したい写真を選択すれば、面倒な写真の結合はソフトがやってくれる。簡単に目の前に広がる景色を再現することができるのだ。この機能さえあれば、めいっぱいの広角でも収まらない景色に遭遇しても、あきらめないですむのだ。

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