マイクロソフトは4月24日、Xboxユーザー向けに展開しているオンラインゲームサービス「Xbox LIVE」を拡大し、Windowsユーザー向けに「Game for Windows-LIVE」を5月25日より開始すると発表した。
Xbox LIVEは、一度会員登録をするとXbox上で動作するオンラインゲームであればどれでも対戦できるオンラインゲームプラットフォームだ。「ゲーマータグ」と呼ばれる固有のID取得でき、そのIDを使ってゲームの勧誘チャットやメッセージのやりとりとなどコミュニケーションが楽しめる。
今回のGame for Windows-LIVEにより、Xbox LIVEと同様のサービスがWindowsユーザーも利用できるようになる。ただし、Xbox LIVEにあるゲームソフトやデモがダウンロードできる「マーケットプレース」の開始時期は未定。
同日発売予定の「Microsoft Halo 2 for Windows Vista日本語版」では、Windowsユーザー同士の対戦が可能だ。今後ゲームタイトルによってはそれぞれのユーザー同士が相互に LIVE サービスを通してクロスプラットフォームの対戦が可能になる。Games for Windows - LIVE 初のクロスプラットフォーム対応タイトルとなるのは、Windows Vista版「Shadowrun(シャドウラン)」で、(Xbox 360版は6月21日発売 価格:6090円)、Windows Vista版の価格や発売時期は未定だ。
なお、Game for WindowsのサービスそのものはWindows XPとWindows Vistaに対応するとしているが、現在発表されているLIVE対応ゲームはWindows Vista専用となっており、Windows XPには対応していない。また、Windows Vistaの場合Windows Aeroが快適に動く環境としており、HomePremium以上が搭載されたPCが必要になる。
利用料金はXbox LIVEと同様で、無料の「シルバーメンバーシップ」と年間5229円の「ゴールドメンバーシップ」のいずれかに加入する必要がある。ただし、Xbox LIVEの場合、オンライン対戦するにはゴールドメンバーシップの登録が必要だが、Game for Windows-LIVE同士での対戦は、無料のメンバーシップでも可能だ。また、すでにXboxユーザーで、ゴールドメンバーシップになっていれば、追加料金なしでGame for Windows-LIVEのゴールドメンバーシップ会員となる。
マイクロソフトは同日、Games for Windows 含むPCゲーム製品に関する業務全般をパーソナルシステム事業部からXbox事業本部に移管したと発表している。
マイクロソフト執行役 ホーム&エンターテイメント担当Xbox事業本部長の泉水 敬氏は、発表会の冒頭で「今日はXboxの泉水ではなく、Game for Windowsの泉水です」と挨拶した。マイクロソフトは、25年以上のPCゲームの歴史を持ち、ソリティアやマインスイーパーなど、PCゲームの発展に力を入れてきたと説明した。
また、現在のXbox LIVEは、37カ国で600万人以上の会員がいるという。全世界で1億ダウンロードを誇るマーケットプレースやWindowsとの連携、コミュニティなど、Xbox LIVEの現状を説明した。今回新たにGames for Windows-LIVEを開始することで、「さらに一歩進み、他社の追随を許さないサービスになる。日本でもPCゲーム市場を活性すべく頑張りたい」と語った。
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