マイクロソフトは、Windows XPとXbox360向けのゲーム開発を行うツール「XNA Game Studio Express」の最終版を無償公開した。ツールは同社のサイトからダウンロードできる。
XNA Game Studio Expressは、ゲーム制作に必要となるプログラミングツールを統合したもの。学習者向けに、サンプルゲームやゲームを構成するすべてのソースコードや解説などをまとめたスターターキットも用意されている。XNAツールの公開により、市販のゲーム機やPCを使って開発できるため、個人でも開発できるようになったほか、Windows向けのゲームをXbox360に移植することも簡単にできるようになった。
Windows XP用のゲーム開発は無料で行えるが、Xboxのゲーム開発には、Xbox360のオンライン販売サービスである「Xbox Liveマーケットプレース」から「XNA クリエイターズ クラブ」のメンバーシップを購入する必要がある。価格は年間メンバーシップが1万290円、4カ月のお試し版が4800円。
マイクロソフト Xbox事業本部 ゲームテクノロジー部 部長の田代昭博氏は、「これまでのゲーム業界では常識とされてきた、高い開発ツールやマシンは必要ない。自分のつくったものを遊べる環境を提供することで、アイディアを具現化したい人たちの手伝いをしたい」と語った。
動作環境はWindows XPで、Windows Vistaには今後のリリースで対応する。現在のところマニュアルやヘルプなどは英語で、日本語化を進めているという。なお、日本語のゲーム開発としては問題ないとしている。
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