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ヤフー、オーバーチュアを子会社化--SEMのシェア拡大を狙う

鳴海淳義(編集部)2007年04月24日 15時34分
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UPDATE ヤフーは4月24日、米Yahooとの間で、オーバーチュアの株式を取得し子会社化することについて覚書を締結した。今後、具体的な内容を協議するという。

 オーバーチュアは2002年1月に設立され、同年12月より日本でスポンサードサーチサービスを提供している。2003年10月に米Yahooが米Overtureを買収した際に、オーバーチュアも米Yahooが全株式を所有する完全子会社となった。

 ヤフーは今回の覚書締結によりオーバーチュアの全株式を取得する予定。両社は今後、サービス開発や営業活動において連携し、サーチエンジンマーケティングでのシェア拡大を狙う。

 株式取得価額などの詳細は今後の協議によって決定するという。ヤフーは今後数カ月以内に株式売買契約を締結することを目標としている。なお、オーバーチュアの社長は、ヤフー代表取締役社長の井上雅博氏が兼任するという。

 ヤフーは今回の子会社化のタイミングについて、「リスティング広告とバナー広告を一緒に扱った方が広告主やパートナー企業にメリットがあるため、昨年から協議が進んでいた」としている。オーバーチュアは先ごろ、新たな広告配信プラットフォーム「新スポンサードサーチ」を運用開始しているが、今回の子会社化との関連はなく、タイミングが重なっただけだという。

 同日に開催されたヤフーの決算発表会では、同社代表取締役社長の井上雅博氏がオーバーチュア子会社化の背景を次のように語った。「オーバーチュア日本法人は、いわばヤフーと兄弟会社。今後も検索広告が拡大していくことを考えると、両社が別々の組織としてやっていくよりは一つのYahoo! JAPANグループとしてやっていくのが有利と、ヤフーも米Yahooも考えた」

 また同氏は、オーバーチュアの買収価格はそれほど高くはならないと予想している。新スポンサードサーチの核となる「品質インデックス」は米Yahooから有料で提供されており、日本のオーバーチュアはパートナーの拡大と広告主の開拓を主に担当しているからだ。

 「事業全体を買収するというというイメージだろうが、今回買収するのは基本的に営業組織。実際の事業の主体は買収の中に含まれない。サービスに対する利用料は米Yahooに払うことになるため、買収金額はそれほど大きくならないだろう」(井上氏)

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