英国の映像審査機関、国内ゲーム事情に関する報告書を発表

文:Brendan Sinclair(GameSpot) 翻訳校正:編集部2007年04月18日 21時17分
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 英国の映像審査機関である全英映像等級審査機構(BBFC)はビデオゲームのレーティングも行っているが、同機構がレーティングしているのは、英国内で発売されたゲーム全体の7%に満たない(アダルトコンテンツを含むゲームはBBFCの評価を受けることが義務付けられている)。しかし、BBFCは、ゲームに関する全てを把握したいと考えている。そこで、同機構は現地時間4月17日、ゲーマーのゲームの好みと保護者がゲームに対して抱いている懸念やゲームに対する規制に至るまで、ゲームのさまざまな面に関する報告書を発表した。

 全107ページに渡るこの報告書は、ゲームに関する広範なテーマについての一連のインタビューの結果をまとめたものだ。インタビューは、若者や中高年のゲーマー、ゲームに対し懸念を抱く保護者たち、さらにゲーム評論家や開発者に至るまで、さまざまな立場の人々を対象に行われた。報告書の中で触れられているテーマの中で最も興味深いものの1つは、ゲーム内の暴力に関するものだ。このテーマについては、BBFCも同報告書の中で慎重に扱っている。

 BBFCは報告書の中で、「これは難しい問題だ」とした上で、次のように述べている。「(この問題については)数多くの特徴があり、それらを総合すると、ゲームの中で見られる暴力の影響も、当初の印象に比べ、理解しやすくなり、また恐らく有害性も少ないだろう」

 同報告書によると、多くのゲーマーは暴力について、目標達成のために障害を除去する手段であり、最終目標そのものではないと考えているという。また、人々を銃撃するゲームでは、プレーヤー自身が撃たれる危険もあることを考えると、ゲーマーの関心は他人を射殺することよりも自分の生命を守ることに向く傾向がある、とBBFCは同報告書の中で指摘している。さらにBBFCは、ゲーマーに結果を伴わない暴力に没頭する機会を与えているということが、ゲームは現実逃避のための空想だということを強調していると続ける。それらが楽しいのは、ゲーマーが現実世界では決して行わない行為が目の前で展開されるからだという。そして最後に、ゲームはプレーの腕を上げるために1本のゲームをやり込まなければならないため、映画に比べ没頭するのが難しいとBBFCは指摘している。しかし一方で、だからこそ、プレーヤーはゲームと現実世界を混同せずに済んでいるようだと分析している。

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