東芝、映画事業を売却--コンテンツ事業を整理縮小へ

永井美智子(編集部)2007年04月16日 20時45分
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 東芝は4月16日、映画事業を手がける子会社、東芝エンタテインメントの全株式を5月1日付けで博報堂DYメディアパートナーズに売却すると発表した。東芝は音楽ソフト会社である東芝イーエムアイ(東芝EMI)を英EMIに売却することも決定しており、コンテンツ事業を縮小して経営資源をエレクトロニクス事業や電子デバイス事業、原子力発電などの社会インフラ事業に集中させる考えだ。

 東芝エンタテインメントは東芝が2003年にアミューズピクチャーズを買収して設立した映画の製作配給会社で、東芝の100%子会社だった。資本金は4億9000万円。主な作品としては、「戦場のピアニスト」「僕は妹に恋をする」などがある。

 東芝では今回の売却について、「東芝グループとしての経営資源の最適配分の観点から、事業の集中と選択を推し進めてきた。映像事業に30年に渡る実績を有し、事業の継続・発展を委ねられる博報堂DYメディアパートナーズへの事業継承が合意に達したことから、所有する全株式を売却することとした」と説明している。

 今後のメディアコンテンツ事業については、ネットワーク技術や放送・通信技術、デジタルメディアプロダクツなどとの相乗効果を追求できる領域に資源を集中するとしている。

 東芝は4月13日に中期経営戦略を発表し、デジタルプロダクツや電子デバイス、社会インフラ事業を強化することで2009年度に売上高8兆7000万円、営業利益4000億円を狙うことを明らかにしていた。

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