MSに続き、グーグルも!ダブルクリック買収競争が熾烈化か--WSJ報道

尾本香里、藤本和彦(編集部)2007年04月03日 18時52分

 Microsoftに続き、GoogleもDoubleClickの買収交渉に参戦したと、The Wall Street Journal(WSJ)が伝えている。WSJは先週、投資銀行Morgan Stanleyの支援の下でDoubleClickが身売りを検討しており、Microsoftを含めた企業と交渉中であると報じていた。これにGoogleが加わったことで、買収競争が一気に熾烈化したことになる。

 また、YahooやTime Warnerのオンライン部門であるAOLも、DoubleClickを傘下に持つプライベートエクイティ投資会社Hellman & Friedmanに接触したが、AOLが今も交渉を続けているのかは分からないと、情報筋はWSJに述べている。

 DoubleClickは、ASP型のインターネット広告配信、管理サービス「DART」を提供し、AOLなどを顧客に擁する。2005年に11億ドルでプライベートエクイティ投資会社Hellman & Friedmanに買収されたが、Hellman & Friedmanは、売却金額として20億ドル以上を考えていると、先週より報道されている。

 米ZDNet.comのエグゼクティブエディターLarry DignanはBetween the Linesブログで、MicrosoftによるDoubleClick買収は理に適っていると先週から主張している。Google参戦の報道を受け、同氏は、もしGoogleとDoubleClickが一緒になれば、Microsoftはますます苦戦を強いられることになると述べ、新しいパートナーを探すにしてもYahooしか選択肢がなくなるため、非常に高くつくと、指摘している。

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