Segwayはロボット工学や環境問題にも大きなインパクトを与える--Segway CEO - (page 2)

宍戸周夫(テラメディア)2007年03月29日 08時00分

――国内正規販売代理店となった日本SGIはロボット事業の一環として捉えているということですので、将来的には単なる販売代理店に留まらず、日本SGIとの共同開発という可能性もあるのですか。

 その可能性はあります。私たちも、日本SGIとは単なる販売代理店契約だけでなく、戦略的な提携をしたと考えています。そこで、将来的には共同でロボット分野での製品開発も行いたいと考えています。

 さらに日本SGIは、日本においてサービスを提供する企業としても優れた実績を持っています。そこで、単にSegway製品を販売するということだけでなく、Segwayのサポートもしていただけるパートナーであるとも位置づけています。サービス契約については現在も締結していますが、将来的にはこうしたサポート、さらには共同開発の分野でもパートナーシップが結べると思っています。特にサポートについては2007年末までには、Segwayについて何かトラブルがあった場合でも米国に送り返すことをせず、日本国内でサポートできる体制を構築する計画です。

――日本では、Segwayは公道を走行できないということが問題と指摘されています。やはりこれは大きなネックになりますね。

 そうですね。ですから、日本でも公道を走行できるという認可を取り、サイドウォークの部分、つまり歩道のところで走行できるようにしたいと思っています。

 しかしSegwayは、公道以外の部分でも数多くの応用分野を持っています。そのひとつに、空港や大型ショッピングセンターなどでのセキュリティや警備という用途があります。この市場は世界でもすでに350以上の導入事例があり、最も成長している分野です。

 それ以外に、ツアーも大きな市場です。フロリダにあるディズニーワールドではすでに数百台ものSegwayが導入されていて、広大なディズニーワールドの中をSegwayに乗って回っていただくというツアーが人気です。いわゆる公道ではない部分で、日本でも普及する可能性はあります。

 また、物や人を移動させるロジスティクスという分野でも使われています。広い流通倉庫のような場所では、Segwayは非常に効果的です。レクリエーションのエリアではゴルフ場での利用があります。いわゆるオフロードの部分も含めて、Segwayの利用は増えています。

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