Microsoftは、同社のビデオ共有サイトSoapboxへの違法コンテンツの投稿を阻止するための予防手段を強化するため、最長で2カ月間、同サイトへの新規登録の受け付けを停止する。
Microsoftは米国時間3月22日、大手メディア企業の映画やテレビ番組を配信する契約を締結した。ところが、同社が2月にSoapboxのテスト版を開設して以来、同サイトには著作権者の許可を得ずに投稿された不正なビデオクリップで溢れていた。
MicrosoftのオンラインサービスグループのディレクターAdam Sohn氏によると、Soapboxへの新規登録は受け付けないが、すでに登録済みのユーザーは引き続き同サイトへのアクセスが可能だという。
Microsoftは、Soapboxに投稿される海賊版コンテンツの存在に悩まされていた。MicrosoftがNews CorpやNBC Universalの映像を配信する一方で、同社の一部門が同じメディア企業が製作した映像から作られた海賊版コンテンツを管理するという状況が現実となる可能性があった。
Microsoft、AOL 、Yahooの3社は、NBC UniversalやNews Corpなどで構成されるメディアコングロマリットの新しいオンラインジョイントベンチャーに参加することで合意した。2007年夏に運用が開始されるその新しいビデオネットワークは、少なくとも12のテレビネットワークと大手映画製作会社2社から提供されるノーカット版の番組、映画、ビデオクリップが売り物だ。
初期段階にあるオンラインビデオ市場にとって、著作権問題は大きな課題となっている。世界最大級のビデオ共有サイトであるSoapbox上に著作権者の同意なしに投稿されたビデオクリップの数は数千件に上る。
Microsoftは、著作権で保護されたビデオクリップのアップロードを阻止するためのフィルタリングシステムを構築するため、Audible Magicのデジタル指紋技術のライセンスを取得した。
Sohn氏によると、これらの変更は新たに提携したメディア企業から強制されたものではないが、一部のコンテンツプロバイダーはMicrosoftの違法コンテンツ一掃計画に大変興味を示しているという。
Sohn氏は、「Microsoftは、知的財産権と関わりの深い企業だ」とした上で、「われわれは、今こそ、これらの変更を行い、正しい行いをするために立ち上がるのにちょうど良い時期だと考えている」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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