「きれいな図を描きたいけれど、Illustratorのような本格的なグラフィックソフトは難しい。けれどワープロやプレゼンテーションソフトに付いている描画機能ではもの足りない……」そんな人におすすめなのが、統合グラフィックソフトの花子だ。
ビジネス、教育、ショップ、プライベートなど広い分野で使われてきたジャストシステムのグラフィックソフトで、ビジネス文書はもちろん、教材や地図の作成、ポスター、カード、はがきなどさまざまなビジュアル文書が手軽に作成できる。文字と図形を入れた文書作成は、花子2007がもっとも得意とするところなのである。
花子2007では、文字と図形の機能がさらに強化されている。新機能の「文字入力ウィンドウ」にワープロで文字を入力するように、項目を入力すると、自動的に文字枠が作成される。「Ctrl」+「Enter」キーを押すだけで、別の文字枠が作成できるので、思いつくままに項目を入力するだけでいい。
入力した項目は、「丸め長方形で囲む」「楕円で囲む」などを選択するだけで、文字付きの図形に変えることができる。文字が入った図形をドラッグして配置すれば、図が描けてしまうという手軽さに驚くだろう。図形を描いて、文字を入力して……といった手間がかからず、自然な流れで文字付きの図形が描けていく。文字を修正すれば、図形にも自動的に反映される。2つの文字枠を結合するといった面倒な操作も、文字入力ウィンドウを使い、キー操作で簡単にできる。
自由な位置に文字を配置しながらデザインしたい社内や学校のお知らせ文書などはもとより、ちょっとしたDTPソフトとしても威力を発揮するので、ニューズレターや学級通信にも便利だ。
また、写真が入ったレポートやポスターを作成するのにも、花子2007を活用したい。写真を自由な位置にレイアウトして、文字や図形を使ってきれいな文書が作成できる上、添付されているソフト「花子フォトレタッチ」で写真の明るさやコントラストの調整、トリミング、効果を付けるなどのレタッチが簡単にできるからだ。
高解像度の大きな写真を文書に貼り付けると、文書全面を覆ってしまうので、サイズを小さくしなければならない。花子2007では、このような不便さを解消するよう、画像を貼り付ける時に、サイズを指定するダイアログボックスが表示されるようになった。大きさを指定していくつも画像を貼り付けたい、アルバムやカタログ作成にも重宝する。デジタルカメラで撮った高画質な画像をあらかじめサイズダウンしておく手間も不要になる。
花子シリーズには毎年、話題になった物やシーンなどが、トレンドというカテゴリで部品(イラスト)として追加される。旬のケータイやAV機器などのイラストは、ビジネス文書に重宝する。
また、ユーザーからの要望を取り入れた部品も追加されている。数学や理科で利用しやすい部品が追加されているので、教材やドリルの作成に活用できるだろう。
仕事はもちろん、プライベートにも活用できる文書のテンプレートも豊富に揃っているので、手直しするだけで、ポスターや各種のお知らせが作成できる。グラフィックソフトを敬遠していた人は、まずは花子2007のテンプレートから利用してみてはどうだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」